店長の気になるクルマ試乗記
第29回 メルセデスベンツ ML63 AMG

ちょっと間があいちゃったけど、前回のJAIA試乗会レポートの続編。今回は、とっても気になるクルマの1台、新型MLのインプレッションだよ。

久々に登場した「元気印」のクルマ。全体的なプロポーションもグー。

「新型のML? 今度のは6.3Lかぁ。へぇ〜、510馬力ね〜。速いんだろうな……いやいや、気にするまい。今ので十分」。MLがモデルチャンジしたと聞いて、デビューした頃にはそう思っていたんだけど、せっかくのチャンスだったので、乗ってみました。

さぁ、どんなもんだろう? と思って乗り込んでみて驚いたのが、このクルマ、通常の位置にシフトレバーがないんだよ。はてさて、シフトレバーはどこかなと探してみると、ステアリング・コラムの右側にレバーがあって、なんとこれがミッションのセレクターレバーなんだよね。BMWの7シリーズについてるのと同じようなものなんだけど、このレバーとステアリングに装着されたプッシュボタンでシフト操作をするんだ。これは、SUV初となる電子制御7速ATの採用と同時に導入された装備で、「DIRECT SELECT」というもの。トランスミッションの電子化が進んだから、パーキングもリバースもスイッチでセレクトできるってことなんだろうけど、これにはちょっと慣れが必要だろうね。

とまぁ、そんな操作系に驚きつつも走り出してみたんだけど、いや〜、やっぱりいいねぇ、新型は。乗り心地という点では、トゥアレグの方がスマートだね。あれのW12も馬力は あるんだけど、こういう感じじゃないんだ。これは決して優等生ではなく、まさに「暴れん坊」。どこか「イっちゃってる」感じがある。僕がこのコーナーでいつも言っているように、ベクトルが突出しているんだ。勉強はできないけどケンカじゃ負けない、「番長タイプ」だね。僕のML55もこういうタイプだから、気に入っているんだけど、そこはやはり最新機種だね。パワーアップしているだけじゃなくて、足まわりも新しくなっているから、「こんなに違うのか!」と、その差を嫌でも感じさせられたよ。

これ、ちょっといいですねぇ(本当はかなりいいんだけど/心の声)。でも、衝動買いできるシロモノじゃないからね。お金があったら……、いえいえ、今のでいいんです。 当分ML55に乗るって決めたんだから。でもなぁ、こんなに変わってるとは……。

このクルマのオーバーフェンダーの処理はちょっと面白いんだ。今までのは「ブリスターフェンダー」っぽく、フェンダー自体が大きく張り出したものだったけど、今度のはもとのベーシックモデルがSクラスのように膨らんだフェンンダーになっている。だからAMGには、左の写真で指をさしている部分か ら、さらに小ぶりなオーバーフェンダーを付けているんだよ。   このサイドステップは、初めから一体のデザインになっているのが面白い。

でかいね〜! ブレーキ強化のために、デカいローターとキャリパーを装着したから、ホイールも大きくしないとならなかったんだけど、ついに20インチ! タイヤも295/40-20だよ!!   ドアのとってが、ちょっと前下がりで付いているんだ。これも面白いね。クルマ全体のラインが前傾姿勢だから、それに合わせてあるんだろうね。   暴れん坊であることをアピールする「6.3」のエンブレム。力強いデザインだね。

6.3LのDOHCV8エンジンは、NAでも510馬力! このエコな時代にこんな大馬力のっけてどうすんの? と言われるかもしれないけど、そういうところが「イっちゃってる」感じがしていいよね。それでも「☆☆☆☆」の「低排出ガス車」なんだから凄いよ。   マフラーは、専用の「デュアルツインクロームエキゾーストエンド」を持つ4本出しマフラーが採用されている。

後部座席は、ご覧のような2:1の可倒式となっている。   ML63AMGには、標準で自動開閉テールゲートが装備されている。指で示したのがそのスイッチなんだけど、ここに手が届かない人はどうするんだろ?

ステアリングの右側にあるレバーが、シフトのセレクトレバー。上にあげると「R」、下が「D」、プッシュすると「P」の位置に なる。完全なスイッチだね。これにより、従来あったセレクトレバーというかシフトレバーが不要になったんだけど、なんかものさみしいよね。その代わりというわけではないんだろうけど、センターコンソールには「グラブバー」が付いてるんだよ。

コンソールボックスの中には、携帯電話接続用のソケットが装備されている。でもこれ、FOMAじゃなくてMOVA用なんだよね。   標準装備のナビ画面は、後進時にバックモニターに早や代わり! しかもパーキングガイド表示付きなんだ。まるでト○タのクルマみたい。

リアシートの座面が跳ね上がって、シートバックを倒してフラットなラゲッジ・スペースを確保するんだけど、それにしては座面の裏が鉄板のままなんだよね。シートと同色の樹脂製カバーとかにすれば、目立たなくてすっきりするんだけど。内装が黒なら目立たないか?   バケットタイプのメモリー付きパワーシートが採用されていて、背もたれのサポートも細かく制御できるのはいいんだけど、そのスイッチがここに飛び出して付いてるんだ。もっとすっきりとまとめて欲しかったね。

メルセデスベンツ ML63 AMG 主要緒元
 全長×全幅×全高(mm)  4,815×1,950×1,775
 車両重量(kg)  2,350
 総排気量(cc)  6,208
 最高出力(ps/rpm)  510/6,800
 最大トルク(kgm/rpm)  64.2/5,200
 価 格(万円)  1,380

取材協力:ダイムラー・クライスラー日本株式会社 http://www.mercedes-benz.co.jp/


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