店長の気になるクルマ試乗記
第24回 ダッヂ・マグナム&シボレーSSR

いろいろあったけど、なんとか無事終了したJGTCオールスター戦。今回はその際に現地で乗った「ダッヂ・マグナム」と街で見かけた「シボレーSSR」のレポートをお届けしよう。ますはダッヂ・マグナムから。



このダッヂ・マグナムというのは、東京モーターショーにも出展されていたクライスラー300の兄弟車なんだよね。ただし、あのとき出展されていた300のワゴンは、実際にはまだ登場していなくて、セダンのみのラインナップとなっている。一方このマグナムは、セダンはなくてワゴンのみという変わったラインナップなんだ。

さてそのマグナムだけど、2.7LのV6、3.5LのV6、そしてHEMIヘッドを備えた5.7LのV8という3種類のエンジンが用意されているんだけど、今回乗ったのはレンタカーというこ ともあって、ボトムレンジの2.7LのV6エンジン搭載モデルだ。

モーターショーに出展されていた時から気になっていたクルマの兄弟車だけに、かなり期待してはいたんだけど、とにかくアメリカ現地の街行く人々の注目度が高いのには驚いた。GTのパドックで、日本人のメカニックの人たちにも、「このクルマカッコいいっすね〜」と言われるのはもちろんのこと、フェリーに乗ったり、パーキングに駐車したりするごとに人が寄ってきて、「ナイスなクルマだね〜。これ、どうなの?」なんて話し掛けられることが多かったんだ。アメリカ人でさえも、興味津々って感じだったんだよ。

見よ、このルーフの低さを。凄いでしょ。ぱっと見た時、なんか尻下がりなクルマだな〜と思っていたら、本当に尻下がりで、ルーフラインにパースがついてる。愉快だよね。   フロント・ウインドーは、肘を出したら頭が出ないほど。それより小さいのがリア・ウインドーで、こうなるともう完全にチョップド・ルーフですな。   屋根は低いんだけど、実用性が全く無いわけじゃなく、普通に座るスペースは確保されているんだ。。

一般的にクルマには、中身の性能で勝負するものと、マーケティングと企画力で勝負するクルマの2種類があるんだけど、これは完全に企画から生まれた商品で、正直言っちゃえば乗ると大したことないんだよね。メルセデスのEクラスとシャシーを共有! しているとはいえ、乗り心地はまるっきりアメ車だし、チョップド・ルーフのように屋根が低いから窓が小さくなっちゃって、窓から頭が出ないくらいなんだ。搭載されていた2.7LのV6エンジンも明らかに力不足で、しょっちゅうキックダウンしていないと思い通りのスピードを維持できない。

とはいえ、メーターにホワイトパネルが採用されていたり、とにかく至るところに雰囲気作りのための演出がなされていて、「ああ、やっぱりデザイン企画力って大事だな」と感じさせられたよ。なんてったって、最初からチョップド・ルーフだからね。窓が小さかろうが、リア・ゲートのハッチが小さかろうが、そんなことは気にならないもんね。荷物がたくさん積めるクルマというよりは、4ドアのスポーツワゴンだと思えばいいんだよ。

屋根が低い分、リア・ゲートの開口部も小さいから、ゲートはかなり上まで上げなくてはならない。後部座席を倒せばフラットなスペースを確保できるけど、あくまでもデザイン重視のワゴンだから、大容量とはいえない。スポーツ・ワゴンだと割り切っちゃえば全く問題ないけどね。

ちなみにチョップド・ルーフというのは、アメリカン・カスタムの手法のひとつで、屋根を切ってピラーの長さを切り詰めて、ウインドウを小さいものにして、ルーフの高さを下げてペッチャンコにすることをいうんだけど、これが決まっていると、もの凄くカッコいいんだ。こういうものをメーカーが造っちゃうっていうんだから、愉快でいいよね。まさか本当に出してくるとは思わなかったけど、それをやっちゃうところがアメリカの凄さだね。最近のクライスラーは頑張ってるよ。

このクルマ、ローダウンして20インチオーバーのホイールを履いたらめちゃめちゃカッコよくなるよ。純正のままだとフェンダーとの隙間が多いからね。

ダッヂ・ブランドを強烈にアピールするフロント・マスク。これはこれでいいけど、個人的には300の丸ライト&メッキグリルの方がいいかな。   インテリアは意外と普通にまとめられていたね。ホワイトメーターをあしらってあるところなんか、結構いい雰囲気だったよ。でも、相変わらず質感は低いね。   今回乗ったのは、2.7LのV6ユニットで、最高出力は190馬力。2トン近いこのボディにはちょいと非力だね。やっぱ本命はV8でしょ。

足グルマとして使うなら、このV6でも十分「アメ車に乗ってるな」とも思うんだけど、どうせならHEMIのV8積んだモデルがいいよね。このカタチでローダウンして、でもって 340馬力のV8。やっぱこれでしょ。

クルマって、やっぱりデザイン力が凄く大事だね。国産メーカーにも頑張ってもらいたいよ。似たようなクルマばっかり作っていないで、独自性のあるクルマを作って欲しいものだね。

由良店長の独断と偏見によるバイヤーズガイド(店長の目安箱/5つので評価する)
エクステリア ☆☆☆☆
久々にデザインと企画力の高さを感じさせてくれて、それでまだクルマはここまで魅力的になるということを感じさせてくれたよ。これに自分で手を加えて5点にしましょう、というクルマだよ。

インテリア ☆☆☆
そつなく上品にまとまっていて、嫌味もなくていいんだけど、とりたてて褒めるところはない。

ドライビング ☆☆☆
こんなもんかな。決して悪くはないよ。

店長の衝動買いモード ☆☆☆
もの凄く大きな期待をして乗らなかったせいもあるけど、アメ車としては上等でしょう。普段の使い勝手としては何の問題もないよ。

お買い得度 ☆☆☆☆
レンタカーだからお買い得度はわからないけど、レンタカー屋さんも、「これ今一番人気でお得ですよ」といっていたくらいだから、お買い得なんだろうね。ましてやこんな安いグレードなのにここまで注目浴びられるんだから、お買い得なんだと思うよ。



今回はもう1台、LAで偶然出あったピックアップの「シボレーSSR」も紹介しましょう。

このクルマも、アメリカのショーに出展されていて、まさか市販されるとは思っていなかったんだけど、市販されていたんだねぇ。驚いたよ。
これは、いわゆるネオ・クラッシックのデザインで作られているんだけど、デキがいいんだよ。ボディの面がきれいだし、コンセプトカーそのまんまなんだけど、良くできてるね。


今アメリカでは、スポーツカーの保険が凄く高いから、若い人たちにとってはピックアップ・トラックがスポーツカーとして人気があるんだけど、これもピックアップだからね。もしその保険制度のウラをかくものだとしたら、これは大穴だよ。2シーターだし、エンジンはコルベットと同じLS2と呼ばれる6LのV8だもんね。


アメリカはピックアップでもレースやっちゃう国だからね。若者にピックアップの人気があるとなると、ちゃんとその「スポーツカー・バージョン」が登場してくるっていうところが凄いよ。これもその流れなんだろうけど、そういう所にアメリカの自動車文化の奥深さっていうのを感じさせてくれるよね。本当にこの国の人は、自動車で遊ぶのが上手いよ。最近のアメ車はホットだよ、元気あるね〜!

由良店長の独断と偏見によるバイヤーズガイド(店長の目安箱/5つので評価する)
エクステリア ☆☆☆☆☆
ピックアップでここまでやるのは凄いね。存在感も強烈だよ。

インテリア ☆☆☆☆
結構魅力的。アウディのTTみたいなノリでカッコよかった。やるなぁって感じ。

ドライビング 
乗っていないからわからないんだけど、6LのV8だからね。強烈にじゃじゃ馬で楽しいんじゃないかな。

店長の衝動買いモード ☆☆
衝動買いできる値段じゃないからね、じっくり考えて買うべきでしょう。

お買い得度 
これも乗っていないからなんともいえないんだけど、保険制度の都合上、ピックアップの保険が安いのであれば、お買い得度は高いよね。


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