ぶらり探訪

横浜大さん橋国際客船ターミナル

今回はちょっとクルマやボートから離れて、建物探訪……と言いつつ、船に大いに関係あるところなんだけどね。


「横浜港大さん橋国際客船ターミナル」。横浜の海の玄関口であるこのターミナルは、去年(2002年)改修されたんだけど、この建物がかなり個性的なものなんだ。
聞いたところによるとデザインコンペで世界中から応募を募り、600件以上の作品から選ばれたものなんだって。英国のデザイナーによるものらしいんだけど、とにかく木をふんだんに使った建物は何とも贅沢な空間。

これはターミナルの全景。道路を真っ直ぐ進むと建物内部に、手前からスロープを上がっていくと屋上に行くことができる。   これが平面図。三層になっていて、地下の駐車場も十分なスペースが確保されている。

第一印象は、ん〜無駄なスペースが多いなぁってことかな。作品として考えたらいいんだけど、公共施設にこのスペースはどうかなぁって思うよね。ボクが行った日は平日で人もまばらだったから余計そう感じたんだけど、でも、大型客船がそうしょっちゅう着岸してるわけじゃないみたいだし、そう考えるとちょっともったいないかな。それに、維持費も気になるよね。木材は恒久的じゃないから、数年後には張りかえることになるんだろうけど、その手間やコストをどう考えているのか、これはこれを作らせた人に聞いてみたいな。

屋上から屋内に入るためのスロープ。デザイン的にも面白いんだけど、この長さは車椅子にはツライんじゃないのかな。   屋上はご覧のとおり広い空間が確保されている。この日は風が強くて寒かった〜。   屋上にあるベンチ。ステンレスパイプ製で寒いときはオシリが冷たい!

使われている木材は全てチーク材。これは輸入木材だけど、決して安くはない材料をこれだけ使えたデザイナーは楽しかったろうなぁ。ボクもかねがねいつかはチーク張りのボートに乗りたいって思っているからここの環境はとても羨ましかったよ。このチーク材の張り方だけど、波をイメージしたのか曲面を作り出したり、スロープ状のところが少しずつうねっていたり、歩いたときにふわふわとしなるようにして優しさを演出してあるんだよ。単純に張り詰めただけじゃなく、色々工夫されている。バリアフリーにも配慮して、スロープの途中に踊場的な部分を設けたりね。でも、階段を無くしてスロープで移動するようになっているから、坂の距離が長くて、車椅子の人は怖いんじゃないのかなぁ。

ロビー?にずらっと並んだFRP製のベンチ。出来は、う〜ん、まぁまぁかな。   扉があるとつい開けたくなるよね。これはたぶん消防法で定められている消火栓。壁が斜めで扉がちょっと重い。   こちらは消火器。むき出しで置いてあるよりおしゃれだけど、取り出すのに手間がかかるかな。

あと、ウッドの仕上げは綺麗なんだけど、屋内の天井はちょっといただけなかったな。船内をイメージしてか、鉄板を溶接で繋げてちょっと複雑な形にしてるんだけど、その溶接部分の精度が悪くて、あまりいい仕上がりじゃないね。確かに上を向いて溶接する難しさはあるんだけど、作品として見たら、ここは大きなマイナスポイントだよ。

天井の仕上げの荒さがちょっと目についた。この無骨な感じはデザイナーの狙いなんだろうけどね。   お店の数は少ないけど、お土産も売っている。船の模型は割とリーズナブル。

でも、屋上に登って見渡したロケーションは最高。右を見ればベイブリッジ、左を見れば最近綺麗になった赤レンガ倉庫、その奥にはみなとみらい地区の観覧車や特徴的な建物が見えるんだ。とにかく、海の好きなボクはそこに居るだけで心が洗われるような気分だったよ。夕暮れにはそれらがライトアップされて、デートには最高の場所だね。中華街で食事をして、ここで海を見ながら愛を語らうなんていいんじゃないかなぁ。芝生の広場もあったりするしね。(って、オヤジがなに馬鹿なこと言ってるんだって思われそうだケド!?)

海に向かって左手には、整備された赤レンガ倉庫とみなとみらい地区が見える。   右手にはベイブリッジ。ロケーションはもう最高。ここで告白したら彼女も君のもの?   この桟橋から出ている遊覧船ロイヤルウィング。ディナークルーズもあるらしいよ。

たまにはちょっと乗り物から離れて、建物について語ってみたけど、これからもジャンルを問わず面白いものがあったら紹介したいと思います。


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