第42回 国際ボートショー(2003)


2003年2月8日〜11日にかけて、東京ビッグサイトで行われた「国際ボートショー」。
日本舟艇工業会主催によるこのイベントも、今回で42回目を迎えた。もちろんボクも、マーキュリーのアドバイザーとして参加したよ。今年も面白いものがいくつか出展されていたので、その一部を紹介しよう。

最近は非常時の呼笛に代わり、携帯電話が法定携行品となったんだよ。ちなみに「118」は、いわゆる海の「110番」。

ボクの担当は、マーキュリーの「オプティマックス」という船外機。ユーザー代表として毎年お手伝いしているんだ。当然ボクのボートもオプティマックスを使用しているよ。ちなみにこのオプティマックスは、直噴タイプのEFI2サイクル・エンジンで、低燃費、低エミッション(2サイクルながら2006年の環境基準をクリアしている)を実現した優れものエンジンなのだ。

今年はジェットボートの各メーカー共に力が入っていて、ポラリス、シードゥー、カワサキ、ヤマハなどなど、各社新製品を持ち込んで頑張っていたよ。ポラリスは、マーキュリーが販売代理店で頑張っているイチオシのジェットだよ。

シードゥーのコーナーには、なんとローマ〜ニューヨークまで大西洋を横断したジェットが展示してあった。世の中には無茶するやつがいるよね〜。

なんと4人乗りのジェットまで登場。これでもジェット・スキーと呼ぶの?

ジェット・スキーの傍らに置いてあった、「007」バージョンのスノーモービル。この足まわりを見てよ。Wウィッシュボーン・サスにスタビまでついて、スノーモービルもここまで来たか!

今回は大型艇の出展がとても少なくて寂しかったんだけど、その中でも「CABO」は新型を展示して気を吐いていた。金額は6千万円代だそうで、なかなか手は届かないけど、このクラスのボートになると、素晴らしいクオリティで仕上がっているんだよ。
キャビンの仕上がりもとてもよくて、ここに住んでもいいくらい。豪華なマンションのモデル・ルームにいるみたい。

一列に並んだビスの頭。クオリティのこだわりはこんなところにも見られる。だけどこれ、見た目はいいんだけど、裏側ナットで締められないような所は、トルクの管理ができなくて不安だよなぁ。

ボクのカジキ釣りの師匠、「紀州おのうえルアー工房」の尾上さん。この人のルアーはよく釣れるよ! 手に持っているのはイカに似せたルアーで、今年の新作だ。

四輪のレース界でも、知らない人はいなくなったSEV。今度はまた新製品を持ってきていたよ。ちなみにSEVは、うまく説明できない秘密のエクイップメント。これを説明しだすと、ウチのホームページ全部使っても説明しきれないくらい難しい。でも、謎の効果があるらしい。

ケン・マツウラ・エンジニアリング(エンジン・チューナーとしては超有名な松浦 賢さんの会社。ヤマハの5バルブエンジンの開発等、実績がいっぱいある人なんだよ)が開発した、新しいテクノロジーのリール。漁師さんにも絶大な信頼を得ている逸品だ。

取材途中ですっかりはまってしまった、ピーロートの輸入ワイン・ブース。ここではなんと10種類ほどのワインを試飲させてもらい、このあやしいオジさんに勧められて、気がついたらしっかり買わされてしまった。

これはマグロ釣り専用設計の「グッドゴー」。特徴的なこのバウフレアーで、しっかり波を受け止めて、素晴らしい走行性能を誇る高性能な一艇。輸入元はボクの家の近所なのだ。

これは、ヤマハの「キャット-21 カタマラン」といって、1960年代に東京〜大阪レースで活躍したビンテージ・ボートをリメイクしたもの。しかも大きさを90数%のスケールでもう一度作り直したものだ。CADの威力は凄いね。本でしか見たことのなかったボートなので、凄く興味深かった。これを設計したのは、ボクの船の先生でもある堀内浩太郎さんで、元ヤマハの取締役舟艇事業部長なのだよ。

サードの加藤 眞社長と。彼は今回、自らSARD(サード)として新型のスキー・ボートを発表。GTの世界では良き先輩、良きライバルであり、ボートの世界では良き友人。

ヤマハの一押しは、この「UFシリーズ」。アメリカン・フィッシングボートを気取ったシリーズだ。展示されているのは、流行のカラードハル・バージョンだ。

クリンカー張りのウッドゥン・ヨット。こういう伝統工芸的なものは、いつ見てもいいよね。

今回一番面白い発見のシー・カヤック。なんとオール無しでも進むんだけど、そのメカニズムが凄い。下についている2本のヒレが、ペダルを漕ぐと交互に動いて、推進力を得るという変わりダネだ。ビデオを見ると結構なスピードで進んでいるし、両手が空くので釣りもできる。面白いボートだったよ。

輸入フィッシング・ボートの中では、とてもリーズナブルでラインナップも充実している「トロフィー」。写真のボートは、アメリカでは定番のカラードハル(白以外の着色ゲルコート)が採用されているんだよ。このボートもマーキュリーさんイチオシのボートなんだよ。

ボクの釣り友で、「ゆらたく屋」にもリンクをはってあるブルーウォーターの大作二郎さん。毎年ショー会場の隅っこで、カジキ用ルアーを山のように売りさばいている。お店が八幡山にあるので、暇な人は行ってやってください。

富士市にあるモナリザ工業自信の一品が、このフロートスタンディング・アンカー。これはボクもユーザーで、かなりのお勧め品です。普通のアンカーとは違い、フロートを付けて、釣り針型のアンカー{唐人(トウジン)タイプ}をいつも海底に突き刺さるような状態でキープするという、斬新なアイディア。今回も会場でバカ売れしてました。

今回のボートショーは、日本の経済状況を反映して、大型艇の出展が少なかったり、会場の規模が小さくなってしまったと、非常に厳しい中で行われた。正直言って寂しいなぁという感じは否めなかった。毎年出展してくる知り合いの業者サンと話をしていても、「あれ、○○さんは出てないの?」なんて話が出るくらい。
だけど、こういう状況下で出展してくる人たちはもの凄く頑張っていているから、会場の規模は小さくなったけれど、活気を感じることができたんだ。そういう意味では、もう一回元気になっていける業界だと思う。ボクは、この世界はすごく可能性を秘めていると思っている。ここまで落ち込んでしまえば、逆に言うとちゃんとしたところしか残れないから、これからが楽しみだよ。



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