AEROPRIUS YURASTYLE neo

AEROPRIUS YURASTYLE neo 1/4模型風洞実験



30型プリウスにエアロパーツを装着して、AEROPRIUS YURASTYLE neoの性能を検証しました。実験にはムーンクラフトの1/4風洞を使用しました。
以下のレポート中のデータは1/4模型による比較データであり、実車における数値ではありません。ノーマル形状の模型を製作したうえでパーツを付加し、比較実験により得られた数値に基づいて考察しています。



ムービングベルトを備えた、ムーンクラフトの風洞にセットされたプリウスの1/4モデル。モデルは3本のロッド(F/Rのリフトを計測)で吊り下げ、前はワイヤーで引き(ドラッグ計測)、後ろはプリロードワイヤーで支持されます。実験の風速は25m/secで行いました。

フルセット仕様の効果


neoプリウスのフルセット仕様は、ノーマルのプリウスに対して以下のような傾向があります。(車高を同じ条件にして比較)

ドラッグ 約6.8%低減 (Cd0.266⇒Cd0.248)
ダウンフォース 約2.5倍に増加 (オリジナルの絶対値が小さいので大きく感じます)
ダウンフォースの前後バランス CP(風圧中心)はノーマルが−15%(フロントホイールセンターより前方)ですが、neoは+11%(フロントホイールセンター後方)に移動させてバランスを取っています。
フロントダウンフォース Cl-0.047からCl-0.119へ。実車で時速100q時の性能に換算するとダウンフォースが-4.5sから-11.5sに増加することになります。
リヤダウンフォース ノーマルでは、リヤはダウンフォースではなくCl 0.007とややリフト気味のところ、neoではCl-0.013と少なめのダウンフォースを発生させています。これも実車に換算すると、時速100q時に0.7sのリフトがあったものが1.3sのダウンフォースへ変化することになります。


風洞実験データ詳細(表をクリックするとPDFファイルが開きます)


各アイテムの効果

【ご注意】 各アイテムは、それぞれの組み合わせで発揮される性能(数値)が変わりますので、アイテム単品の数値の積み上げが総合の性能にはなりません。

■ドラッグの低減に寄与するアイテム

neoルーバー
効果 クローズ時ドラッグ約3.1%低減
考察 neo最大の売りはこの可変ルーバーです。常時水温を90℃付近に安定させながら、効率よく空気抵抗低減に寄与する、画期的なアイテムです。画期的と言っても戦前から使われているアイディアですが、エアロパーツに登場するのは画期的かな?(苦笑)。ラジエーターグリルを通過した冷却風の空気抵抗成分がいかに大きなものかが良くわかる結果となっています。
neoルーバーをより効果的に作動させる自動開閉ユニットの付属品"インナーシュラウド" を装着すると、インバーターのコンデンサーは水温に関係なく、常時最大の冷却を保つことができます。


フェンダートリム
効果 ドラッグ 約1.1%低減
考察 ノーマルのフェンダーアーチの形状は、チェーン装着を考えて大きく開放されていますが、それを小さくし、形状の最適化を図りました。(注:チェーンの装着は出来ません)

neoミラー
効果 ドラッグ 約3.2%低減
考察 バックミラーはその形状のすべてが気流中に露出しているので、neoミラーに交換すると、空気抵抗と投影面積の相乗効果で、抵抗削減に大きく貢献します。

ダウンフォース向上に寄与するアイテム
(ドラッグの値を悪化させずに性能向上を達成しています)

スラントノーズ
効果 ダウンフォース 約2.8%増加 CP 2%後寄りに
考察 フロントからボンネットに駆け上がる空気流を綺麗に流すことで、形状からくる空気抵抗低減を狙い開発されましたが、この部分は正圧域のため、ドラッグはあまり変わらず、ダウンフォースのほうに成果が上がりました。一見、アッパーグリルが無くなっているように見えますが、段差の隙間から効率よくエアーを吸い込んで、コンデンサーの冷却に寄与しています。

ロワーマスク
効果 ダウンフォース 約11%増加 CP 9%前寄りに
考察 neoスタイルの性能に、大いに寄与しているneoルーバーはこのロワーマスク無しでは成立しません。ルーバーはレスドラッグに貢献し、ロワーマスクはチンスポイラーがボディー下面にまで回り込むことで、効率よくダウンフォースを発生させています。

neoウイング
効果 ダウンフォース 約32%増加 CP23%後寄りに
考察 30型プリウスにリアウイング装着例が極端に少ないのは、オリジナル形状の完成度が非常に高いので、何を装着しても、極端に性能が悪化してしまうことが懸念されます。この点で非常に難しいパーツ開発でした。
neoウイングの形状は迎角は後ろ下がりですが、ルーフからの吹き下ろしを受け、無理なく後方へ流す役割を果たしています。ウイングと言うよりはボディーの延長と考えた形状です。上面の4つのフィンの効果は、この風洞ではスリップアングルを付けられないので実験できていませんが、横風時の安定を狙って装着してあります。

スパッツ
効果 ダウンフォース 約30%増加 CP15%後寄りに
考察 スパッツは空気抵抗低減に大きな効果を発揮しそうなアイテムですが、一番大きな効能は、抵抗を増やさずに大きなダウンフォースを発生させることです。それはホイールハウスの圧力を下げる効果から導かれており、揚力の削減が、空気抵抗の削減にも効果的に繋がっているといえます。

フロントホイールカバー
効果 CP 9%後寄りに
考察 むき出しのフロントホイールに円盤を付けて、表面の流れを綺麗にすることが目的ですが、周囲をファン形状にして積極的にホイール内部の空気を吸い出させ、内部の圧力を下げる効果も狙っています。

■その他のアイテム

サイドエアカッター
効果 ±ゼロ(汗)
考察 実験当初は、効果的に思えたアイテムですが、全体の完成度が増してくると、存在感が薄くなってしまいました。最終的に有効な効果は認められなくなってしまいましたが、視覚的に楽しいアイテムなので今回neoに採用しています。

開発者からのコメント

単なるファッションエアロパーツではなく、機能部品として開発された、本当の意味での「エアロパーツ」、 YURASTYLE neoの機能美を堪能し、実走行での性能アップを体感していただければ幸いです。

ムーンクラフト株式会社  由良拓也 


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