第1回 Mowe21って?

昨年、琵琶湖で行われた鳥人間コンテストで脅威の新記録を打ち立てた日本大学理工学部・航空研究会(NASG/Nihon Univ. Aero Study Group)。実は、この鳥人間プロジェクトMowe21(メーヴェ21/正確にはoの上に・・が付きます)に、店長Jrが参加しています。やっぱり「蛙の子は蛙」……。このおいしいネタを逃す手はありませんので、大会二連覇+新記録を目指す彼らの挑戦を、ゆらたく屋で本番まで追いかけました。

一部の画像はクリックすると拡大します。

みなさんこんにちは。私たちは日本大学理工学部航空研究会に所属し、Mowe21(メーヴェとはドイツ語でカモメの意、故木村教授が命名されました。)という名の機体を作っています。2004年の第28回鳥人間コンテスト選手権大会の人力プロペラ機部門で、大会二連覇を狙うサークルです。

今年の大会から折り返しルールが採用され、最大飛行可能距離は50kmとなりました。私たちの目標は優勝と同時にこの50kmの到達です。過去の大会において最多の26回出場し、6回優勝、4回準優勝の実績をほこる豊富なデータを持ち、今、最も優勝できるポテンシャルを持つチームです。

去る2003年7月27日に、第27回鳥人間コンテストが開催され、Mowe21の一代前に当たるMowe20は、琵琶湖南端にある琵琶湖大橋まで大会新記録の34,654mを飛行し (ちなみに今までの学生記録は9,500m)優勝を果たしました。さらにMowe20は、2004年3月21日に駿河湾で日本記録に挑戦し、距離約12km、滞空時間46分の飛行をし、今までの記録を破りました。(鳥人間コンテストは10mの滑走台の上から発進するので公式記録として認められないのです。公式記録にするには地面から自力で滑走・離陸する必要があります)

こんな私たちの活動を、これから毎回報告していこうと思います。 同業の他大学の方も見られると思うので、少し専門的なことも書いてありますが許してくださいね。

日本記録に挑戦、新記録を打ち立てたMowe20 @駿河湾
まず、今最も重大な問題があります。
これらの結果を出し学部の看板サークルであるにもかかわらず、新一年生の関心度はきわめて低く、来年がメインの二年生が6人、新入生が現在10人以下と部の存続の危機にさらされています。他大では一年生が飽和状態で作業場に入れないという事態まで発生しているそうですが、いったいウチのサークルはどーなってるんでしょ?

私たちは、通常の学校のある時期は平日の放課後と土曜日を使って機体の設計・製作をすべて私たち学生の手で行っています。活動の中心は二年生で、現在の部員は現三年生12人、二年生6人です。(他大では一学年のメンバーが20人を超えるところもあり、それに比べてわれわれは部員が極めて少ない!)

一年間で機体を設計・製作し、その主な流れは夏休み(ひとつ上の代の機体がコンテストに出場する少し前)に設計を行い、9月ころから製作を開始します。製作は主翼班・尾翼班・フレーム班・プロペラ班・電子系の5班に分かれて行っています。そして2月ころに桁の強度試験を行います。そして春休みである4月上旬に機体は飛べる状態までできあがります。この後、学校にある滑走路を使用し、初飛行をおこないます。それから大会までは、週末に試験飛行を重ねて調整を行い、平日に機体を完成させるべく作業を行います。そして8月1日に集大成の大会を迎えるのです。

では、私たちのサークルのメンバーを紹介しましょう。まずはMowe21から。紹介はアイウエオ順です。

Tatsuya Ishizaka
石坂達哉(埼玉)
主翼班

家は埼玉、サークルは習志野、授業はお茶の水と通学が大変。仕方がないので今は習志野の月1万のアパートに生息中。
  Atsushi Okamura
岡村篤志(大阪)
尾翼班

手足が長いので、狭いところ、高いところの作業はこの人がやってくれます。よく姿をくらまします。
  Yusuke Kikuchi
菊地悠介(東京)
主翼班

今年のPCプログラム関係を全て担当。雑学王で、ど〜でもいいことをやたらと知っている。意外な事実として渋谷に実家がある。

Nobushige Suzuki
鈴木伸重(東京)
プロペラ班・会計

可変ピッチの製作者。基本的に誰とでも仲良くなれるのは特技なのだろうか?航研には珍しく彼女がいるが、なかなか会えなくて苦労しているようだ。
  Seiichiro Takechi
武市誠一郎(高知)
プロペラ班班長

プロペラの製作過程を一新し軽量化を成功させた男。バカ役でムードメーカー。下宿は航研指定宴会場になっている?
  Taichi Nakatani
中谷太一(兵庫)
主翼班班長

主翼の空力関係の設計者。その平面系は本人の性格をよく表し、完全に性能重視。おかげで構造設計のYとプログラムのKは苦労することに。

Shunichi Nagai
永井俊一(愛媛)
フレーム班班長

フェアリング担当で、去年と同じ構造のフェアリングを増田の体型に合わせるのにかなり工夫していた。航空宇宙工では唯一の留年可能性ゼロの秀才だが、時々壊れてアホになる。
  Tomoaki Horikoshi
堀越友章(千葉)
主翼班

通称ヒゲコシ。かなり几帳面で完ぺき主義なので精度が求められる作業はこの人に任せるとよい。
  Nariyuki Masuda
増田成幸(宮城)
パイロット

我らの、そして鳥コンの花形、パイロット。ママチャリで二人乗りして40km出す化け物。おそらく航研一のイケメンか?よく屁をこき、下手をすると本番時にフェアリング内で自滅する恐れも……!

Tatsuki Yura
由良立樹(静岡)
主翼班・広報

このコンテンツの文責者。主翼の構造設計者だが、材料力学IIの単位を落としている。主翼の積層部品の設計も行う。
  Akio Yoshikawa
吉川晃生(滋賀)
キャプテン・尾翼班班長

18人をまとめるリーダー。キャプテン職の感想は「意外と書類関係の雑務が多くて参る」だそうです。琵琶湖ではボートから増田をサポートする予定。
  Yuuki Yoshimura
吉村悠紀(東京)
フレーム班

構造担当。毎年は駆動系の図面のみを描く構造担当だが、今年はプロペラ班のSの可変ピッチまで考え、苦労が倍増。彼女がいるようだが、真相は?

次に、今年の機体製作を手伝ってくれた、来年主役のMowe22を紹介します。彼らは過去最低人数タイの6人で、主翼以外は各班一人という状況です。

Yuuta Akai
赤井勇太(静岡)
主翼班

かなり真面目。しっかり者で何でも小器用にこなす。ただ、永井とコンビを組むとすぐに壊れる。
  Takumi Endo
遠藤 巧(神奈川)
尾翼班

カメラを向けると必ず変な顔をするので、普通の写真が皆無。石坂と同じアパートに住んでいるが、こちらは六畳のいたって普通の部屋に住んでいる。
  Daisuke Kobayashi
小林大祐(静岡)
主翼班

かなりおっとりタイプ。疑問を持ち始めるとトコトン粘るので学者肌だろう。水泳をやっていたため、すごい鳩胸。

Shinsuke Tanakamaru
田中丸真輔(福岡)
パイロット

来年の琵琶湖を彩る次期パイロット。18人中最高年齢である。増田とよくサイクリングに出かける。
  Shouhei Yamamoto
山本昌平(鳥取)
キャプテン・フレーム班

次期主将。巨躯の持ち主でパワーもある。ワイヤー初期伸び等の力仕事は、この山本と武市に任せています。
  Hidetaka Watanabe
渡辺秀剛(東京)
プロペラ班

最後に入部したので、教師絵的に空席だったプロペラ班へ。あだ名はマッチで、その理由は町田出身というだけ。長距離通学で毎日大変。

Mowe21の発足とコンセプト
夏休みから一人加わって12人となったMowe21は、Mowe20が琵琶湖で35kmに迫る大記録を打ちたて、着水したその瞬間からスタートしました。
Mowe21は、機速(7.6m/s)やパイロットの体型、駆動方式などが三年前の機体、Mowe18に近いので、あと一歩で好記録を出せたこの機体の設計を見直し改良をしたものをベースとし、機体構造などはMowe20を踏襲しました。近年長距離を飛行している機体形状がほぼ一致していることから、機体の基本的な構造などはほぼ完成していると考え、Mowe21ではいかに低抵抗な機体を作るかに重点を置きました。また、過去の日大では余裕がなく実行に移せなかった企画の実行や、作業の効率化などにも努力しました。

夏の練習飛行
27回大会が終了して短い休みをとり、過去の機体(作蔵6)を使い学校の滑走路で練習飛行を行いました。これの主な目的は、パイロットが飛ぶ感覚を覚えること、Mowe22のメンバーがー試験飛行を体験することです。


元々他のパイロット向けに設計された機体を、Mowe21パイロットの増田に合わせると、主翼迎角は5.5度と大きなものになりました。さらに5年前の機体だということに加え、翼は応急修理の練習などにも使っているため、かなりボロボロです。
でも、練習程度には十分飛びました。


おやおや?フライングワイヤー(張線)の長さは同じなのに、翼の左右の上反量が不均一です。しかも飛ぶたびにピキピキといやな音がします。まさか・・・と思ったら、やっぱり赤い矢印のところで折れました。直そうかとも思いましたが、桁(骨に相当します)はすでに劣化して繊維がバラバラで、とても無理でした。しかし練習飛行 も今回で8回目であり、今回か次回で終わりにしようと思っていたのが幸いでした。ただ、Mowe22に練習機を残せなかったのは悪かったと思います。

次回からは、私たちの作業について詳しく説明します。

鳥人間コンテスト公式HP http://www.ytv.co.jp/birdman/
日本大学航空研究会(NASG) http://www.nasg.com/

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