紫電77レプリカ製作 発掘編

以前より問い合わせを頂いていた紫電77のレプリカ製作。
今年の春からムーンクラフトでは製作が始まりました。
ムーンクラフトブログでもその模様を紹介していきたいと思います。
 
 
今回の紫電77レプリカ製作にあたり、まず初めに行ったのが40年放置されていた型の発掘からです。

 
 
早速向かった山の中の型置き場には、今回使用する紫電77以外にも懐かしいモデルがたくさん眠っています。
 
 

 
 
これは紫電改のショートタイプのリアカウルの型ですね!?
 
 

 
 
漆原さんのシェブロンB23改のリアカウルです。
 
他にもMCSグッピーやMCS1の型もありました。
 
 
・・・と、発掘作業中にもこのような脱線は若干ありましたが、その中から紫電の型を無事に発見。
 
発掘された型は、しっかりと原型を留めています。
 


 
 
やっとの事で掘り出したボディー型は、長い年月ですっかり苔が生えています。
 
 

 
 
とりあえず持ち帰り、高圧洗浄機で苔を落として洗浄。
 
パーツの確認をしましたが、左のエアインテークの型が紛失しているようです。
 
 




 
 
型の現状ですが、FRP型は未だに艶がありますが、40年の歳月でひび割れや変形が酷いようです。
 
型の表面にあるひび割れの凸凹はサンドペーパーで仕上げます。
そして形状の変形は、出来上がった製品にて修正する計画予定となりました。
 
 
 
そしてこちらはフロントスクリーンやサイドウィンドウ、ライトレンズの型。


 
 
ちなみにこの型は、以前一度復元された紫電77レプリカの際に作られたポリカーボネートの成形用型。
(オリジナルの紫電77ではガラスのウィンドウを使用。1976年当時はガラスしかありませんでしたからね)
 
とはいえ、こちらも苔が生えていて侘び寂びを感じさせる佇まい。
使用できるよう洗浄作業を行い、型の表面に貼っていたネルも新しいものに張り替え準備を進めます。
 
 




 
 
当時の型等が無事に発掘されたところで、次回はシャーシ編になります。
 
 

「紫電77レプリカ製作 シャーシ編1」へ続く >>>

 
 
 
 

follow us in feedly
Pocket

記事一覧に戻る
 ↩︎ 

SHARE

Pocket

follow us in feedly

MOONCRAFTのサービス

ムーンクラフトのハイレベルな風洞実験サービス

2014年、自社開発のPCプログラムにより計測作業が自動化されました。風洞のプロフェッショナルが、より精密で信頼のあるデータを導きます。

ムーンクラフト風洞実験設備へ
Page Top
ムーンクラフトのハイレベルな風洞実験サービス