その秘密とは・・・
もう夏の季節に近づいているのか、毎日がとても暑いです。
そんな暑い中でも「SGT-EVORA」に乗って走っているドライバーさんは、どのようにして暑さを凌いでいるのでしょうか。今日はそんな秘密についての裏話をしたいと思います。
実は「SGT-EVORA」にはエアコンが付いています。
ただし、一般的な車に搭載されているエアコンとは一味違います。
まず市販されている車は、基本的にエンジンでエアコンのコンプレッサーを駆動していますが、「SGT-EVORA」の場合は、ドライブシャフトで駆動しています。
まとめると車体の前にあるのではなく、後ろにあるのです。
なぜドライブシャフト駆動なのか。レーシングカーのエンジンは市販車のエンジンと比べて、回転変動が激しく、コンプレッサーにとって非常に厳しい使用条件となってしまうためです。この方法では、車が止まっている上体では冷たい風は出ませんが、信号待ちや渋滞が「基本的に」ないレースでは、問題ありません。
また、エアコンでの冷やし方も違い、市販車のように車内全体を冷やすのではなく、シートとヘルメットに冷気を導入して、ドライバーを直接冷やしています。
車内に断熱材がなく、また一人乗りであるレーシングカーにとっては最も効率的な冷やし方なのです。
ちなみに「SGT-EVORA」で使用しているシートは、ムーンクラフトで開発・製造したオリジナルシートで、これまで多くのレーシングカーで採用されてきた実績のあるシートです。
「速い車を造る」ことももちろんですが、「ドライバーが速く走らせられる環境」を作ることもレーシングカー造りには非常に大切なことなのです。エアコンとパワーステアリングは、SGTマシンには必需品となりつつあります。
「SGT-EVORA」と市販車、車の用途が違いますが、エアコンは付いているものですね!