富士スピードウェイで開催された2016 SUPER GT 第2戦。
SGT EVORAは予選日から終始タイヤのマッチングに悩まされ、決勝は不本意な13位。
残念ながらポイント獲得とはなりませんでした。
SUPER GT 第2戦の翌々日の5月6日。
レースを終えたばかりのSGT EVORAですが、次戦に向けてエアロ面での大掛かりなアップデート作業がムーンクラフトのガレージにて行われました。
その模様を一部写真で紹介します。
2016年仕様の特徴は、ハイダウンフォースセット時のエアロ効率のアップです。
ドラッグ(空気抵抗)を増やさずにダウンフォース(自動車が地面に押さえつけられる力)を増す。
空力開発において、この2点の妥協点、そして効率は非常に重要です。
単純にダウンフォース量を増やすだけであればウィングの角度を増すことで得ることはできます。
しかし増した分、当然空気抵抗の増にもなります。
結果、直線スピードが遅くなり、ラップタイムの向上には繋がりません。
そこをマシン全体でエアロ効率のアップ、ダウンフォース増を狙ったのが今回のアップデートです。
昨年の2015年仕様と比べるとかなり手ごたえを感じると予想されます。
無事、2016年仕様へのアップデート作業は終了しました。
今後のSGT EVORAの走行予定は・・・
当初実戦デビューの場として予定していた第3戦オートポリスが震災の影響で中止されることがGTアソシエイション(GTA)より発表されました。
そのため翌戦の第4戦のSUGOが実戦デビューの舞台に。
合わせてSUGOまで約2ヵ月半のインターバルも得ることとなりました。
このインターバル間にタイヤメーカーテスト、そしてSUPER GT公式テストへの参加が現在予定されています。
実戦前の貴重なテストでしっかりと走り込み・データの収集・セットアップの煮詰め、開幕2戦の出遅れを中盤戦以降巻き返していきたいです。
まだカラーリングされていないカーボン地のボディカウル。
どこを変えたか一目瞭然ですね(笑)
新しくなった「SGT-EVORA」に、ぜひともご期待ください。
「SGT-EVORA」の隣には、今シーズンSUPER耐久に参戦している「McLaren 650S GT3」の姿も。
こちらは4月の開幕戦を終え、9月の富士戦へ向けてこちらもメンテナンス中です。