10月8日 SUPER GT 第7戦 決勝日。
前日の予選日は激しいスコールに何度も見舞われたチャン・インターナショナルサーキット。
シリーズ唯一の海外戦のタイラウンド、日曜決勝日はここまで雨はなくお昼のレース前走行セッションの時間を迎えます。
今回のタイラウンドは他の国内開催時のレーススケジュールとは異なり、決勝日のウォームアップ走行前に20分間のサーキットサファリセッションが設けられています。
このサーキットサファリセッションで、SGT LOTUS EVORAは水温がやや上昇。
10分間のインターバルを挟んで迎えるウォームアップ走行へ、ラジエター入口の開口を調節するインレットシャッターを取り外します。
ラジエター入口の開口は全開です。
サーキットサファリ時、気温31℃、路面温度は45℃
ウォームアップ走行時は、気温こそ32℃とあまり変わりないですが、路面は49℃まで上昇します。
20分間のウォームアップ走行が終わり、スタート進行に向け全車コースイン。
グリッドへとマシンが並びます。
ところがこの頃からサーキット上空、やや雲行きが怪しくなり出します。
そしてスタート進行のグリッドウォーク中、サーキット上空から雨が落ち始めます。
あっという間、スコールです!!
予選日は何度も発生したスコール。
決勝日は午前中からなんとか持ちこたえていた天候でしたが、この日最初のスコールがスタート直前に来ます。
今年は本当に雨に翻弄されるタイラウンドのようです。
ただ、予選日のスコールほど酷いものではなく、雨が降っていた時間も10分から15分程度。
スタート前には雨が止み、日差しが出て上空青空も見え始めます。
しかしこのスコールで路面は完全なウェットコンディション。
スタート直前、各チームタイヤ選択の時間が迫ります。
SGT LOTUS EVORAは、この路面状況から雨用のウェットタイヤでのスタートを選択。
今回のスタートドライバーは高橋選手です。
少数派ではありますがスリックタイヤを選択するマシンもグリッド上見られます。
スコール後、気温は30℃、路面温度は大きく下がり37℃。
いよいよスタートの時を迎えます。
そして2017 SUPER GT 第7戦、決勝レーススタート。
レーススタート後、ウェットタイヤ装着勢のラップタイムは1分41~43秒台。
対してスリックタイヤ勢は2分を超えるラップタイム。
水溜まりもできているスタート時点のコンディションではやはりウェットタイヤが正解。
SGT LOTUS EVORAも18位へポジションアップします。
ただサーキット上空は青空、もちろん雨は落ちていません。
序盤苦しかったスリックタイヤ勢が次第に路面が乾き始めると共にタイムアップ。
10周を過ぎた頃にはスリックタイヤ勢が1分36~38秒台。
ウェットタイヤ勢は1分40秒台とラップタイムが逆転し始めます。
ここからはスリックタイヤ有利のコンディションとなります。
スタートでウェットタイヤを選択したSGT LOTUS EVORA。
序盤で順位を上げたものの、ウェットからドライへと毎ラップ路面が変化する難しいコンディションの中、ラップタイムは1分47~52秒台と苦しい周回。
また、乾いていく路面もウェットタイヤを履くSGT LOTUS EVORAには好材料とはならず。
厳しいレース前半となります。
そしてウェットタイヤのまま18周目まで走り切り、ピットイン。
加藤選手へとドライバー交代。
給油、タイヤをスリックタイヤへと交換します。
ただ、ピットイン前でトップから1周と約40秒遅れの24番手。
ピットアウト後はトップからは2周遅れとなってしまいます。
スリックタイヤへの交換後、加藤選手のラップタイムはコンスタントに良く、1分35~37秒台で周回を重ねます。
ただ、既に周回遅れのSGT LOTUS EVORA。
ラップタイムは速くとも、リードラップのマシンへ追いついてしまうと追い抜くわけには行かず、挽回は難しい状況。
それでもレース終盤になると気温の低下及び燃料の消費による車重の軽減の影響からかラップタイムは更に向上。
SGT LOTUS EVORAは1分34~35秒台で周回。
そして54周目にはクラス4位のファステストタイムとなる1分33秒904を記録します。
その後も順調に周回を重ね、59周目に20位でチェッカーを受けます。
ドライコンディションでのパフォーマンスに関しては前日の予選日から良好だった、タイでのSGT LOTUS EVORA。
トップグループと遜色ない走りができていただけに、スタート前のスコールがさえなければ・・・
また違ったレース展開となっていたのではと考えてしまいます。
また、ウェットコンディションでのパフォーマンスに課題が残るタイの週末ともなりました。
そしてタイのレースから一ヵ月。
今週末はいよいよ2017 SUPER GT 最終戦のツインリンクもてぎです。
先週の11月2日木曜日、SGT LOTUS EVORAは無事にムーンクラフトガレージに戻ってきました。
レース間隔は一ヵ月空きましたが、最終戦へ向けての作業時間は一週間とあまり時間はありません。
最終戦へ向け、今週の9日木曜日にマシンの積み込み、10日金曜日はサーキットへの搬入日となっています。
2017年シーズン、ここまで苦しいレースが続き迎える最終戦ではありますが、来シーズンへ向けてのトライも盛り込んでいます。
2017 SUPER GT 最終戦でのSGT LOTUS EVORAの良い走り、期待したいですね!!
2017 SUPER GT 最終戦 ツインリンクもてぎ。
詳細情報は、下記のSUPER GT公式Webサイト、そしてツインリンクもてぎ公式WEBサイトのページをご覧ください。
SUPER GT公式Webサイト
ツインリンクもてぎ公式WEBサイト