2019シーズンのSUPER GT、第4戦のタイラウンドが6月29・30日の週末、チャン・インターナショナル・サーキットにて開催されました。
今年で6年目のSUPER GTタイラウンドは、例年よりもやや気温が低い週末となりました。
毎年恒例ですが、今年もSGT EVORAはタイラウンド仕様のスポンサーへ若干変更し、今回の一戦へ臨みました。
以下、SGT EVORA レースレポートになります。
6月29日(土):公式練習・公式予選
公式練習 : 10:00~11:35 (95min)
天気:曇り 路面:ドライ 気温:30~32℃ 路面温度:38→43℃
Dr.加藤選手 21Laps Best time:1’33.65 (13位)
Dr.高橋選手 21Laps Best time:1’39.48
例年のタイ戦に比べると気温・路温共に低い印象であった。
オートポリスのタイヤメーカーテストから実施しているセットアップの方向がタイでもマッチしているようで、走り出しの車体のバランスはかなり良いとのことであった。
セクター2,3では上位車両と遜色ないか、または上回るタイムを記録しているが、セクター1において、0.3~0.5秒の遅れが見られた。
セクター1はメインストレートとT1及びT1からの立ち上がりの直線のみの構成であり、エンジンパワーのある車両が有利な構成であることがタイム差の影響であると考えられる。
ダウンフォースを減らすことでストレートスピードの向上を目指すことも検討されたが、得意とするセクター2,3でタイムダウンすることを懸念して見送られた。
公式練習 Total 42Laps=191.268km
公式予選 Q1 : 15:00~15:15
担当Dr.加藤選手 Best time:1’33.518 (9位)
走行開始直前にリアウィングを1H寝かせ、カナードガーニーを取り外し、ダウンフォースを全体的に下げるセット変更を実施した。
計測2周目に1分33秒525を記録した後、3周目はタイヤ等の冷却を行い、4周目に再度アタックを行い、1分33秒518のベストタイムを記録した。
公式練習と同様に、セクター1で差をつけられている影響が大きく、セクター2,3のタイムで挽回することができなかった。
公式予選 Q2 : 15:45~15:55
担当Dr.高橋選手 Best time:1’38.452 (16位)
予選Q2に向けてのセット変更は行わず、走行を開始した。
アウトラップでスピンしたものの接触などは無く、そのまま走行を続けた。
最終ラップで高橋選手のこの日のベストとなる1分38秒台を記録し、16位で予選を終えた。
公式予選 Q1 & Q2 Total 12Laps=54.648km
6月30日(日):サーキットサファリ・ウォームアップ・決勝
サーキットサファリ : 12:55~13:15 (20min)
天気:晴れ 路面:ドライ 気温:32℃ 路面温度:47℃
Dr.高橋選手 12Laps Best time:1’42.163
サーキットサファリでは燃料満タン状態でのバランス確認を行った。
若干のアンダーステア症状を訴えていたが、『曲がらない』ほどではないため、セット変更は実施しなかった。
ウォームアップ : 13:25~13:45 (20min)
天気:晴れ 路面:ドライ 気温:33℃ 路面温度:48℃
Dr.加藤選手 6Laps Best time:1’34.612
Dr.高橋選手 6Laps Best time:1’40.673
ウォームアップではサーキットサファリで消費した燃料を給油して走行を行った。
タイムは1分34秒台を記録し、燃料を多く搭載した状態でも上位と変わらぬペースで走行できることを確認した。
エンジンの水温が88℃程度まで上昇していたため、ラジエターインレットカバーを取り外して決勝レースに臨むこととした。
サーキットサファリ~ウォームアップ Total 24Laps=109.296km
決勝 : 15:03 スタート 66Laps (GT500)
天気:晴れ 路面:ドライ 気温:35→34℃ 路面温度:49~48℃
結果:21位完走
第1スティント:加藤選手
第1スティントは加藤選手が担当した。
1分34~36秒で周回し、スタートの16位から11位まで順位を上げた。
練習走行や予選で懸念されていたセクター1のタイム差が他車と変わらず、予選時よりも速いこともあった。
集団の中で、スリップストリームを使用すると最高速はGT3勢と遜色ない程度に伸びていたとみられる。
自車ラップ30周目のメインストレートで燃料を確認すると、これまでよりかなり悪くなっていることが判明し、ガス欠の恐れがあったためピットインの周回を当初予定していた44周目から2周減らし、42周目とした。
また、その際の給油予定時間を当初よりも延長した。
36周目、55号車がコース上でストップしたことにより、セーフティーカーが導入された。
これにより、ピットインを伸ばしていた車両のリードがほぼ無くなってしまった。
40周目にSCが抜け、ピットレーンが解放されたタイミングでピットインし、ドライバー交代、給油を行った。(タイヤは無交換)
第2スティント:高橋選手
第1スティントは高橋選手が担当。
ピットアウト後は16位でコースに復帰したが、ピットアウト後のペースに苦しみ、21位まで順位を下げた。
また、ピットイン前のセーフティーカー中の追越し違反のため、ドライブスルーペナルティーを受けた。
自車ラップ59周目に21位でチェッカーを受けた。
決勝レース Total 59Laps=268.686km
2019 SUPER GT、次戦は再び舞台を富士スピードウェイに戻し、第5戦は富士GT500マイルレースです。
今シーズンでは最も長いレース距離、500マイルの約800キロレースです。
ゴールデンウイーク富士の500キロレースとはまた異なる、暑い夏の長距離戦。
第5戦はどんなレースとなるのでしょうか。
2019 SUPER GT 第5戦 富士GT500マイルレース。
詳細情報は下記のSUPER GT公式WEBサイトのページをご覧ください。
SUPER GT公式WEBサイト