2018 SUPER GT 第4戦のタイラウンドが6月30・7月1日の週末、チャン・インターナショナル・サーキットにて開催されました。
今年で5年目、例年シーズン終盤開催でしたが今年は7月開催。
開催時期は変わりますが、今年も変わらず暑い中でのSUPER GTタイラウンドです。
そして毎年恒例ですが、今年もSGT EVORAはタイラウンド仕様のカラーリングへ若干変更、今回の一戦へ臨みます。
6月30日(土):公式練習・公式予選
天気:晴れ→スコール晴れ 路面:ドライ→ウェット→ドライ
気温:29~33℃ 路面温度:48~50℃(ドライ) 36℃(ウェット)
公式練習 10:00~11:35
Dr.加藤選手 17Laps Best time:1’32.475 (1位)
Dr.高橋選手 23Laps Best time:1’35.085
走り始めより車両のバランス、セットアップ共に問題なく、ほぼ持ち込みセットでの走行を行います。
気温、路面温度が共に高い中での走行ではありましたが、水温は88℃程度で安定していました。
セッション後半に新品タイヤでのアタックを行い、加藤選手が公式練習でのクラストップタイムを記録します。
高橋選手も新品タイヤでのアタックを行い、ベストラップで35.0秒を記録。
加藤選手と高橋選手のタイム差が2.5秒と、他のサーキットに比べるとタイム差は小さい公式練習の結果となりました。
公式予選 Q1 15:15~15:30 (15分遅れ)
天気:雨 路面:ウェット 気温:29℃ 路面温度:36℃
担当Dr.加藤選手 Best time:1’42.573 (5位) Q2進出
予選開始45分前にスコールに見舞われ、その影響から予選開始時刻が15分遅れとなります。
ディレイ後の予選Q1開始時点では雨量は減ったものの、路面は完全にウェットコンディション。
予選Q1はレインタイヤでのアタックとなります。
なお、ウェットセットとして、SGT EVORAはダウンフォース増加方向及び前後車高を調整。
路面温度が36℃とかなり高かったものの、レインタイヤに関してはこれまで温まらないことが多かったため、最も柔らかいタイヤを選択します。
この選択が功を奏し、ヨコハマタイヤ勢ではトップとなる5位、またマザーシャーシ勢では唯一のQ2進出となりました。
予選中、時間の経過につれてコース上の水が減っていく中で9周走行しましたが、走行後のタイヤは異常摩耗などの壊れるような兆候は見られませんでした。
公式予選 Q2 16:00~16:10 (15分遅れ)
天気:晴れ 路面:ドライ 気温:29℃ 路面温度:35℃
担当Dr.高橋選手 Best time:1’36.810 (14位 ※2台が車両規定違反となり12位)
予選Q1の後GT500クラスの走行があり、既にレコードライン上はドライコンディションに。
予選Q2はスリックタイヤでのアタックとなります。
高橋選手が担当しますが、途中スピンをする場面もあり公式練習中のベストタイムを更新することができず。
結果は14番手タイムで予選を終えました。
予選後の車検にて、88号車及び10号車に車両規定違反が発覚。
2台の予選タイムが抹消となり、SGT EVORAは順位が2つ繰り上って、最終的に明日は12番手からのスタートとなりました。
車両規定違反内容は以下の通り。
88号車:エアリストリクターの窒息テストでエンジンが停止しなかった。 10号車:加給圧のオーバーシュート時間が規定時間よりも長かった。
7月1日(日):サーキットサファリ・ウォームアップラン・決勝
天気:晴れ 路面:ドライ 気温:35℃ 路面温度:59→46℃
サーキットサファリ 12:55~13:15
Dr.加藤 6Laps Best time:1’35.966
Dr.高橋 7Laps Best time:1’37.671
ウォームアップラン:13:25~13:45
Dr.加藤 5Laps Best time:1’34.510
Dr.高橋 7Laps Best time:1’36.622
サーキットサファリとウォームアップランはインターバルが10分しかないため、ここでは40分間の1つのセッションと見立て、決勝でのタイヤの摩耗のシミュレーションを実施。
決勝 :15:00~ 300km 66Laps (GT500)
天気:晴れ 路面:ドライ 気温:34℃ 路面温度:47℃
結果:12位 完走
決勝日は朝から雨はなく、レース中のスコールの予報もなし。
現地時間15時、いよいよ決勝レーススタートの時間を迎えます。
第1スティント LAP1~LAP43:加藤選手
SGT EVORAは12番手グリッドから決勝レーススタート。
スタートドライバーは加藤選手です。
スタート後の序盤、SGT EVORAは前方車両の影響などから水温が95℃程度まで上昇。
エンジンのフェイルセーフが働き、パワー感が無かったとのことで、ストレートでFIA GT3車両に抜かれるなどして16位まで後退してしまいます。
しかし車両間隔が開くと水温が低下して本来のパフォーマンスを取り戻し、ここからは徐々に順位を上げてます。
レース中盤に差し掛かると他車のピットインなどで、SGT EVORAは38周目から暫定1位に浮上。
その後もさらに周回を続け、43周目にドライバー交代及び給油のためピットインをします。
第2スティント LAP44~LAP60:高橋選手
給油及びドライバーを高橋選手へ交代。
タイヤ交換無しでピットアウト。
SGT EVORAは6番手でコースに復帰します。
ピットアウト後のラップタイムは1分37~39秒台での走行となり、コース上で徐々に順位を下げていく後半スティント。
途中、GT500及び300車両との接触がありエアロパーツの一部を破損しましたが大事には至らず、その後も周回を重ねていきます。
そしてGT300のトップからは1周遅れで、SGT EVORAはチェッカーを受けます。
入賞圏内も見えるレース展開ではありましたが、結果的に12位完走でタイラウンドを終えました。
2018 SUPER GT、次戦は再び舞台を富士スピードウェイに戻し、第5戦は富士GT500マイルレースです。
大会名称の通り、今年の夏の富士はレース距離が500マイルの約800キロレース。
今シーズンでは最もレース距離の長いレースになります。
ゴールデンウイークの500kmレースとはまた異なる、暑い夏の長距離戦。
どんなレースとなるのでしょうか。
2018 SUPER GT 第5戦 富士GT500マイルレース。
詳細情報は下記のSUPER GT公式WEBサイトページをご覧ください。
SUPER GT公式WEBサイト