2019 SUPER GT第2戦がゴールデンウイークの5月3日・4日、富士スピードウェイで開催されました。今年は最大10連休のゴールデンウイークもあり、「令和」となって最初のSUPER GTには多くのファンがサーキットへ来場されていました。
ところが決勝レースは、事前の予報よりもやや早まった雨がレーススタートを直撃。
雷雨のためレース序盤は中断となる場面もありました。
しかしその後はなんとか天候も回復し、レースは再開。
先月の開幕戦は悪天候のためレース途中で終了となりましたが、第2戦は無事にレース終了のチェッカーを迎えることができました。
以下、SGT EVORA レースレポートになります。
5月3日(金):公式練習・サーキットサファリ・公式予選
公式練習 8:50~10:25
天気:晴れ 路面:ドライ 気温:18~22℃ 路面温度:26~35℃
Dr.加藤 19Lap Best time:1’37.103 (4位)
Dr.高橋 23Lap Best time:1’40.165
公式テスト時に走り込みができていたこともあり、車両のバランスに大きな問題は無く、ストレートスピードも伸びていた。
しかし、100Rなどの高速コーナーでリアが軽い症状が出たため、リアウィングを立てる方向で調整を行った。
タイヤについては当初の狙い通りの路面温度となっており、マッチングが良い結果となった。
サーキットサファリ 10:45~11:05
天気:晴れ 路面:ドライ 気温:22℃ 路面温度:35℃
Dr.加藤 8Lap Best time:1’39.096
Dr.高橋 3Lap Best time:1’44.343
ピットアウト後にリアグリップ不足の症状とのことで、リアウィングを立てる方向に調整した。
タイヤが摩耗するにつれ、オーバーステアが強くなる傾向にあった。
ドライバー交代の際はピット前に停車し、レース時と同じようにドライバー交代練習を行った。
[走行距離] 公式練習~サーキットサファリ Total 53Laps=241.839km
公式予選 Q1 14:30~14:45
天気:晴れ 路面:ドライ 気温:21℃ 路面温度:36℃
担当Dr.加藤選手 Best time:1’36.566 (Pos.1)
予選開始前に日差しが強くなり、路面温度が36℃まで上昇していた。
予選では新品タイヤを使用することから、リアウィングを寝かせるセット変更を行った。
計測3周目にベストタイムを記録し、1位でQ1を突破した。
計測4周目ではセクター2までベストタイムを更新していたが、セクター3で他車に引っ掛かり、アタックを中断した。
公式予選 Q2 15:15~15:25
天気:晴れ 路面:ドライ 気温:21℃ 路面温度:37℃
担当Dr.高橋選手 Best time:1’39.347 (Pos.16)
Q1とほぼ同条件でのアタックとなった。
高橋選手自身のベストタイムを記録するものの、16番手となった。
Q2において、3台がベストタイム抹消となったが順位に影響はなかった。
[走行距離] 公式予選 Q1&Q2 Total 12Laps=54.744km
5月4日(日):ウォームアップラン・決勝
ウォームアップラン:12:55~13:15
天気:晴れ 路面:ドライ 気温:21℃ 路面温度:36℃
Dr.加藤 6Lap Best time:1’39.383
Dr.高橋 6Lap Best time:1’41594
ウォームアップランはチェック走行程度を行い、燃料を多く搭載した際のバランス確認を行った。
特に問題ないとのことで、セット変更は行わなかった。
決勝 :14:30~ 500km 110Laps (GT500)
天気:雷雨→晴れ 路面:ウェット→ドライ 気温:16→13℃ 路面温度:20~21℃
結果:23位完走
第1スティント:加藤選手
グリッドウォーク中に強雨が降り出し、レインタイヤへ交換した。
また、雨量が多かったためSCスタートとなった。
2周目にSCが抜けてスタートとなったが、雨がさらに強まり、12周目に再度SCが導入され、15周目に赤旗となり、レースが一時中断された。
レース再開後30周を過ぎたあたりで路面も乾き出し、スリックタイヤに交換する車両も見られたが、難しい路面コンディションであったため、極力レインタイヤで粘り、39周目に暫定6位でピットインした。
ピットではタイヤをスリックへ交換、給油、ドライバー交代を行った。
第2スティント:高橋選手
ピット作業に問題は無かったが、ところどころ濡れた路面で冷えたスリックタイヤでの走行のためにアウトラップのペースが上がらず、25位まで後退した。
スティント前半は42~44秒台で周回を重ねたが、52周目に黄旗区間でスピンし、これがペナルティの対象となり、10秒のピットストップペナルティを受けた。
スティント後半もほぼ同程度のタイムで走行を重ね、70周目(高橋選手31周目)に25位でピットインした。
ピットではタイヤ4本交換、給油、ドライバー交代を行った。
第3スティント:加藤選手
最終スティントは加藤選手が担当し、39秒から40秒台とトップグループとほぼ同じペースで周回を重ね、22位まで順位を上げた。
しかし、83周目の1コーナーでGT500の12号車と接触し、これがペナルティの対象となり、ドライブスルーペナルティを受けた。
接触により左フロントフェンダー及びフリックボックスを破損したためか、ストレートスピードは低下し、タイムも41~42秒台となった。
自車ラップ99周目に23位でチェッカーを受けた。
第2戦 まとめ
今回のレースはQ1でトップタイムを記録し、また、最高速においてもGT300の上位を記録するなど、車両のセットアップ、タイヤの選択には好感触を得ていた。
決勝レースではレインタイヤ装着時も大きく順位を落とすことなく走行ができたが、タイヤ交換後のアウトラップ及び2回のペナルティで勝負権を失った。
オートポリスでのタイヤテスト・鈴鹿10時間公式テストを経て、第3戦の鈴鹿では速さだけでなく、強さを示したい。
2019 SUPER GT、次戦は5月25・26の週末、第3戦の鈴鹿サーキットです。
詳細情報は下記のSUPER GT公式WEBサイトのページをご覧ください。
SUPER GT公式WEBサイト