2018 SUPER GT第2戦が5月3日・4日の2日間、富士スピードウェイで開催されました。
毎年多くのファンが詰めかける、シリーズの中でも人気の高いゴールデンウイークの富士戦。
しかし今年は搬入日の夜から天候は下り坂。
予選日午前は濃霧となり、予選日の走行スケジュールが大幅変更。
予選のフォーマットも今回は変更されることになりました。
一転、翌日の決勝日は風こそ強いものの、快晴となった富士スピードウェイ。
多くのファンで盛り上がる中、SUPER GT第2戦の決勝レースが行われました。
5月3日(木):公式練習・サーキットサファリ・公式予選
天気:雨→曇り(濃霧) 路面:ウェット→ドライ 気温:22℃ 路面温度:31~33℃
公式練習 12:50~13:20
Dr.加藤 8Lap Best time:1’38.326 (7位)
Dr.高橋 9Lap Best time:1’41.014
前日夜から降っていた雨は朝8時頃には止んだものの、その後富士スピードウェイは濃い霧に包まれます。
この状況下でのレーシングスピードの走行は困難であることから、午前中の公式練習及びサーキットサファリは中止となります。
その後、変則的なスケジュールとなった公式練習のセッションが設けられますが、走行時間は30分間へと大幅に短縮。
チェック走行程度しかできなかったものの、持ち込みセットのマシンバランスが良く、7番手タイムを記録し公式練習を終えます。
公式予選 14:45~15:05
天気:曇り 路面:ドライ 気温:22℃ 路面温度:33℃
担当Dr.加藤選手 Best time:1’36.864 (5位)
濃霧によるスケジュール変更により、予選は以下のフォーマットに。
・予選は20分間の1度のみ。 ・ドライバーはどちらか1名のみでも可能。 ・タイヤはマーキングされた予選用タイヤ2セット使用して構わない。
今回の予選は加藤選手が担当。
セッションスタートと共にコースイン。
まずは1セット目のタイヤで1分36秒864を記録。
SGT LOTUS EVORA、この時点での暫定トップに立ちます。
翌周ピットへと戻り、2セット目のタイヤへと交換。
燃料搭載量が減り、タイムアップが想定された2セット目でのアタック。
セクター1,2はベストを更新するも、セクター3でベストから約0.4秒遅れます。
このラストアタックでは自己ベストタイムを更新することはできず、最終的には5位。
それでもこの予選5位は、一昨年2016年の鈴鹿1000kmでの予選結果に次ぐ、久しぶりのシングルポジション獲得。
高順位の予選結果となりました。
5月4日(金):ウォームアップラン・決勝
天気:晴れ 路面:ドライ 気温:18℃ 路面温度:38℃
ウォームアップラン:13:00~13:25
Dr.加藤 6Lap Best time:1’39.514
Dr.高橋 8Lap Best time:1’42.052
前日の公式練習走行の時間が短縮された影響により、ウォームアップランが5分延長、25分間となります。
ウォームアップランでは決勝レースへ向け燃料満タンでの車両のバランスとタイヤの確認。
マシンの微調整を行い、決勝レースへ臨みます。
決勝 :14:45~ 500km 110Laps (GT500)
天気:晴れ 路面:ドライ 気温:19→17℃ 路面温度:37→28℃
結果:23位 完走扱い
第1スティント LAP1~LAP44:加藤選手
燃料は満タンで、5番グリッドからスタート。
序盤はトップグループについていくのが難しかったものの、それでも5番手をキープします。
16周目及び18周目に他車に抜かれ、7番手へと後退。
しかし引き離されるほどのペースの違いはなく、39秒台で周回を続けます。
他車のピットインにより41周目から暫定1位に。
そして44周目、1回目のピットインを行います。
第2スティント LAP45~LAP76:高橋選手
高橋選手へとドライバー交代、そしてタイヤ交換・給油を行います。
ここでは燃料は満タン、タイヤは4本交換を実施。
ピットアウト時は10位でレースに復帰しますが、レースペースが上がらず、徐々に順位を落とします。
またレースペースにややバラつきがあるスティントになってしまいました。
ピットインから32周目(トータル76周目)、13位で2度目のピットインとなりました。
第3スティント LAP77~LAP96:加藤選手
再び加藤選手へとドライバー交代、そして給油と、ここではリアの2本のみをタイヤ交換。
18位でレースに復帰します。
他車のルーティンピットが終えた時点での順位は16位。
ラストピットではリアタイヤのみの交換でしたが、車体のバランスは良いとのことで38秒台にも入るペースで周回を重ねます。
また、昨年8月の第5戦から導入している富士仕様エアロパッケージの効果が発揮され、SGT LOTUS EVORAはマザーシャーシ勢ながらストレートスピードは伸び、今回の富士のメインストレートでは予選・決勝共に平均して270km/h超え。
ストレートでもFIA GT3車両と争える車になり、決勝レースでもメインストレートでFIA GT3車両を追い越す場面がみられました。
そして14位まで挽回していた残り約5周となる96周目。
SGT LOTUS EVORAは最終コーナーで突然エンジンがストップ。
そこからなんとかピットレーンまで戻るも、コントロールタワー下で停止。
残念ながらチェッカーを受けることができずにレースを終えることになりました。
原因は電気系トラブルによるものでしたが、終盤順位を挽回していた中だっただけに、残念なトラブルでした。
結果は完走扱いの23位となりました。
次戦は、レース距離・開催時期が今年変更となった鈴鹿サーキットでのSUPER GT第3戦です。
例年、8月末の1000kmレースとして開催されてきました鈴鹿のSUPER GTですが、今年は300kmにレース距離が変更。開催時期も3ヵ月早い、5月になります。
そしてSGT LOTUS EVORA含むマザーシャーシ勢は、鈴鹿を前に性能調整のための重量ハンデを背負うことになりました。
それでもマシンとの相性の良い鈴鹿、是非活躍を期待したいですね。
2018 SUPER GT 第3戦・鈴鹿サーキット、詳細情報は下記のSUPER GT公式WEBサイトのページをご覧ください。
SUPER GT公式WEBサイト