まもなくフォーミュラe最終戦 ~パート2~

電気自動車のフォーミュラカーレース、「フォーミュラe」。
そのセカンドシーズンの最終戦がいよいよ今週末に迫って参りました。

セカンドシーズンの最終戦の舞台は、昨年同様ロンドン・バタシーパーク。
由良がレース中継の解説等で、番組のお手伝いをさせて頂いている、フォーミュラe。

前回、スタッフブログに書かせて頂いたフォーミュラe編パート1に続き、
今回のパート2も、昨年取材に行きました”2015年”のロンドン・バタシーパークより、少しですが紹介したいと思います。

ちなみに、本当にまもなく”2016年”のフォーミュラeロンドンが始まるのため、今回のパート2で昨年の振り返りは最終回です。
フォーミュラeセカンドシーズンも最終戦の舞台は、昨年同様ロンドン・バタシーパーク。

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バタシー”パーク”という名の通り、公園内にコースを設置しており、

公園のサイクリングロードのような場所をしようしているのですが・・・

パッチだらけな上に、路面舗装は完全に2パターンと、どんでもない路面のコースでした。

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そのメインストレートがこちら

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通常市街地レース等で使われる公道は、一般のサーキットに比べ路面がかまぼこ状なの事が多いのですが、
見ての通り、バタシーパークはかまぼこなんてもんじゃないくらに、道の両端が下がっています。
この形状メインストレートから3コーナーまでの続くのですが、この傾斜本当にきついです。

コース端に立ってみると・・・真っ直ぐ立てない!

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また、コースの1・2コーナーが左、右とやや高速のコーナーなのですが、
ここを通常のアウト、イン、アウトで通過すると、キャンバーチェンジの際コース中央部をマシンがまたぎ、マシンが完全に底をうってしまう状態でした。

レース日前日の金曜日にマシンの確認走行が行われたのですが、
たった数周の走行で、コース中央はマシン底につけているプランクという擦り板を路面に擦り黄色い粉があがる状態でした。

こちらがそのマシン底につく擦り板。

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そして翌日の土曜日、第10戦のレース当日。

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いよいよ朝のフリー走行がスタート。
マシンが次々とコースイン、本格走行が始まっていきます。

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ところがマシンが出て行って数周、すぐにピットイン。
早速フロントウイングのエンドコーンの底が外れてガムテープで補修しています。

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原因は1コーナーの巨大なバンプ。
このバンプを通過すると、マシンが跳ね、酷い場合は四輪ジャンプするマシンまで現れました。
フロントのエンドコーンの底が外れてたのはバンプで跳ねた際にうったのだと思われます。
1回目のフリー走行後。
スタッフがマシンのアンダーパネルを外しています。

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その走行を終えたマシンのアンダーパネルは御覧の通りの有様。

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ひどい傷み具合・・・パーツとしての修理は難しそうですね・・・

 

 

初期の車高セットでは、いくら普通よりも車高の高いフォーミュラeマシンとは言っても、
ジャンプまでしてしまうバンプではさすがに一溜まりもありません。

またバッテリーやモーターを積んでいる、リアが非常に重いフォーミュラeマシン。

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跳ねるとリアサスペンションに一番衝撃がくるのか、

セッション後、どの車もリアサスペンションをいじっているのが非常に目につきました。

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手前は、NEXTEVのネルソン・ピケJr。
これから、フォーミュラeチャンピオンなるピケJrも
この時は非常に心配そうに長時間チームクルーの作業を見ている姿が印象的でした。

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そんな1コーナーの巨大なバンプ、土曜日のフリー走行1回目が終わると、
ドライバー等と運営側コース上に出て、問題点を協議。

結果、フリー走行2回目からは、その1コーナーあるコース内側のバンプをバリアで覆い、
その区間はコースのアウト側、マシン一台しか通れないように対策がされ、
その後の土曜日のセッションは進んでいきました。
写真は走行後の1コーナーの路面。
ガリガリ擦った跡がハッキリわかりますね!

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さらに土曜日の決勝レース前、
レーススタート直後の1コーナーがマシン一台しか通れない状態では危険と判断され、
土曜日のロンドン第10戦は初のセーフティーカースタートとなったのです。

 
そして翌日、最終戦の朝。

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フリー走行前にコースチェックで1コーナーを見に行くと・・・

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なんと、巨大なバンプのあった箇所は一晩にして再舗装されています。
素晴らしい早業!!

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よって日曜日の最終戦は、予定されていたコースレイアウトの元、セッションが進んでいき、
もちろん決勝レースは、通常のスタンディングスタートで行われていきました。

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昨年のバタシーパークでの最終戦、レース内容としては、
日本注目の山本左近選手の久々のレース、この最終戦の優勝争い、そしてチャンピオンシップのタイトル争いと、
3要素が絡む非常に面白いレースとなりました。
山本左近選手は残念ながら厳しいレースとなってしまいましたが、
この最終戦の優勝争いは、僅差でトップでチェッカーを受けたドライバーがペナルティで降格、地元イギリスのドライバーが優勝。
そして、タイトル争いは、チャンピオン争いの3名が共に中団に埋もれ、レース中のファステストラップでの2ポイントが最後のカギを握るほどの大接戦。

非常に白熱したレース、そして劇的なフォーミュラeのフィナーレとなりました。

 

さて、そんなバタシーパークでのフォーミュラe、今年も最終の2連戦として開催されます。

昨年は3名のタイトル争いの末に、劇的な1点差のチャンピオン決定。

セカンドシーズンは、現時点で1点差のチャンピオン争いの中、今週末どんな結末を迎えるのか。

そしてロンドン・バタシーパークのコース、バンプや急な傾斜は今年もそのままなのか?

さらに現時点、週末のロンドン天気には雨マークが・・・

水中決戦になってしまうのでしょうか?

いずれのしても大注目ですね!

 

 

放送は、CSテレ朝チャンネル2で2日連続でフリー走行、予選、決勝と生中継。
そして無料のインターネットテレビのアベマTVでも同セッションが生放送されます。
詳細情報は「テレビ朝日フォーミュラe」公式WEBサイト、「アベマTV」公式WEBサイトのページをご覧ください。
テレビ朝日フォーミュラe公式サイト
アベマTV公式サイト

 

今週末がいよいよ楽しみになってきました!

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