空力研究所の秘密

ガーニーフラップの効果とは??

空力研究所には試験体に働く6分力(X、Y、Z軸方向の力と各軸周りのモーメント)を計測する6分力計があります。今回はこの装置を使ってGT用のリヤウイングに関して風洞実験を行った結果をご紹介します。ガーニーフラップと呼ばれるウイング後端に装着する空力デバイスについて焦点を当てて実験的に検証と考察を行います。   ガーニーフラップはほとんどのレースカーのリヤウイング後端に装着されている空力デバイスですが、なんといっても脱着が簡単で、すぐにレ… [続きを読む]

ウイングの不思議?

レーシングカーではダウンフォースを稼ぐためにウイングが必需品となっていますが、いったいどのような翼型を使えばよいのでしょうか?また、たくさんの翼型がありますが、どのような違いがあるのでしょうか?   弊社の風洞実験室では、今まで数多くのウイング付き風洞モデルの風洞実験を行ってきましたが、これらの問いに対しては、レーシングカーに適したウイングがいくつか存在し、また翼型により性能の差があることを実験で確認しています。近年、3Dモデリングの… [続きを読む]

境界層を制御する!!!

自動車の風洞実験で重要な項目の一つに、地面相似の実現があります。床下の流れを実走行の状態に近いものにする必要があります。 具体的にいうと、固定されたモデルに対して、モデルの下にある地面が相対的に動き、かつその流れの分布については実走行と同じ一様な風速分布である必要があります。地面をモデルに対して動かす装置としてムービングベルトは前回、ご紹介しました。そして、床下流れ、特に床面付近の高さ25mm以下の領域の速度分布を一様にする方法の1つに今回説明… [続きを読む]

動く床!!

ムービングベルトの効果 自動車の風洞実験では、走行時の床下流れを模擬するための工夫が行われます。 通常の風洞実験では測定部の床は固定床となっていますが、 自動車の風洞実験ではいかにも車が走行しているように風の流れを再現するために、 測定部の床下に“ムービングベルト”と呼ばれる特殊な装置を設置します。 いわば風速と同じ速度で動く“床”です。 この装置を使うことで、車が走行しているような状態(=風と地面が同じ速度で動いている)を実験室の中で作り出す… [続きを読む]

流れを観る!

~GT300 EVORA モデルの流れの可視化~ 図.1 GT300 EVORA リヤウイング周辺の流れの可視化とPIV     ムーンクラフトの風洞ではSUPER GT GT300クラス参戦車両 EVORA MCのスケールモデルを使い、煙による可視化とPIV(注)による流解析を試験的に行いました。(図.1)この実験は、発煙装置とPIV装置のメーカー殿にデモンストレーションを行っていただくという形で実現しました。 煙による可… [続きを読む]

ラピッドプロトタイピングのお話。

ラピッドプロトタイピングとは? ムーンクラフトの風洞実験で使用している「ラピッドプロトタイピング」。 今日はそのラピッドプロトタイピングについてお話したいと思います。 「ラピッド=Rapid(高速な、素早い)、プロトタイピング=Rrototyping(試作)」  つまりすぐに試作品を作ることができ風洞実験を行えるのですぐに結果を出すことができます。 ムーンクラフトではレーシングカーを製作する際に使われています。 [続きを読む]
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株式会社ソフトウェアクレイドルのロゴマークが新しくなりました!

株式会社ソフトウェアクレイドル(本社:大阪市北区梅田、代表取締役社長:久芳将之、以下「ソフトウェアクレイドル」)では、ブランド価値の向上活動の一環としてコーポレートロゴマークを新しくされました。 株式会社ソフトウェアクレイドルは、1984年の創業以来、一貫して科学技術計算ソフトウェアの開発に取り組まれ、各種科学技術計算ソフトウェアの開発、熱流体解析ソフトウェア(CFDソフトウェア)の開発・販売を主体とする、大阪に本社を置く日本企業です。 現在で… [続きを読む]
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