空力研究所の秘密

CFD レーシング コラム ディフューザー編 ~その2~

今回のムーンクラフトスタッフブログ・空力研究所の秘密は、前回に引き続いてディフューザー解析の後半をご紹介したいと思います。 (ディフューザー解析の前半は、こちらをご覧ください。)     今回も熱流体解析ソフト(株)ソフトウェアクレイドル社 ScFlowを使用して解析を行います。   前回はディフューザーの基本的な形状による性能比較を行いました。終盤、垂直板を装着したバットマンディフューザー型を試したところ渦の働き… [続きを読む]

CFD レーシング コラム ディフューザー編 ~その1~

久しぶりの記事となる、今回の空力研究所の秘密は“ディフューザー”についてです。 これまでも何度か紹介をさせていただいている(株)ソフトウェアクレイドル社 scFLOWを用いて数値流体解析(CFD)を行い、ディフューザーの効果と性能向上について紹介したいと思います。   まず初めにディフューザーとは?・・・フラットボトム後方の跳ね上げ形状のことで、フラットボトム下面の空気をスムーズに引き抜き、ダウンフォースを得るものです。(図1) 図1… [続きを読む]

境界層を制御した!

以前に紹介した境界層制御装置を改良しましたので、その効果をあらためて公開します。   (前回の空力研究所の秘密・境界層編は、こちらをご覧ください。)   今回の吸込み装置の改良ポイントは、可能な限りムービングベルトの直前で発達してきた境界層を吸い込むことにあります。図1.は今回製作した境界層吸い込み装置です。従来の吸込みは幅2mmのスリット2列で行ってきましたが、新しい装置では天板にパンチプレートを使用し、開口部は必要に応じ… [続きを読む]

~GT300 EVORAのCFD~

最近ますます盛んに行われているCFD(数値流体解析)ですが、GT300 SGT LOTUS EVORAにおいても、車両の全体モデルを解析したのでご紹介します。   弊社で使用しているCFDソフトは(株)ソフトウェアクレイドル社のSCRYU/Tetraです。 解析に使用したモデルはラジエータ通気を模擬したモデルで、車体の全体的な圧力分布を見る際に使用したものです。車輪には回転条件を与えて、地面に接地した状態で解析しています。車体表面の圧… [続きを読む]

カナードが生み出す流れとは???

“カナード”と呼ばれる空力デバイスもレーシングカーではよく使われます。今回はGTカーに使われるフロントカナードについて、その働きを見ていきます。   GT300 SGT LOTUS EVORAでは3種類のフロントカナードを用意してセッティングに備えています。(Fig.1) ムーンクラフトの空力開発室では風洞実験設備を使い、数多くのカナードをテストしてきました。カナードはそれを装着するとドラッグ(Cd)はほとんど… [続きを読む]

ガーニーフラップの効果とは??

空力研究所には試験体に働く6分力(X、Y、Z軸方向の力と各軸周りのモーメント)を計測する6分力計があります。今回はこの装置を使ってGT用のリヤウイングに関して風洞実験を行った結果をご紹介します。ガーニーフラップと呼ばれるウイング後端に装着する空力デバイスについて焦点を当てて実験的に検証と考察を行います。   ガーニーフラップはほとんどのレースカーのリヤウイング後端に装着されている空力デバイスですが、なんといっても脱着が簡単で、すぐにレ… [続きを読む]

ウイングの不思議?

レーシングカーではダウンフォースを稼ぐためにウイングが必需品となっていますが、いったいどのような翼型を使えばよいのでしょうか?また、たくさんの翼型がありますが、どのような違いがあるのでしょうか?   弊社の風洞実験室では、今まで数多くのウイング付き風洞モデルの風洞実験を行ってきましたが、これらの問いに対しては、レーシングカーに適したウイングがいくつか存在し、また翼型により性能の差があることを実験で確認しています。近年、3Dモデリングの… [続きを読む]

境界層を制御する!!!

自動車の風洞実験で重要な項目の一つに、地面相似の実現があります。床下の流れを実走行の状態に近いものにする必要があります。 具体的にいうと、固定されたモデルに対して、モデルの下にある地面が相対的に動き、かつその流れの分布については実走行と同じ一様な風速分布である必要があります。地面をモデルに対して動かす装置としてムービングベルトは前回、ご紹介しました。そして、床下流れ、特に床面付近の高さ25mm以下の領域の速度分布を一様にする方法の1つに今回説明… [続きを読む]

動く床!!

ムービングベルトの効果 自動車の風洞実験では、走行時の床下流れを模擬するための工夫が行われます。 通常の風洞実験では測定部の床は固定床となっていますが、 自動車の風洞実験ではいかにも車が走行しているように風の流れを再現するために、 測定部の床下に“ムービングベルト”と呼ばれる特殊な装置を設置します。 いわば風速と同じ速度で動く“床”です。 この装置を使うことで、車が走行しているような状態(=風と地面が同じ速度で動いている)を実験室の中で作り出す… [続きを読む]

流れを観る!

~GT300 EVORA モデルの流れの可視化~ 図.1 GT300 EVORA リヤウイング周辺の流れの可視化とPIV     ムーンクラフトの風洞ではSUPER GT GT300クラス参戦車両 EVORA MCのスケールモデルを使い、煙による可視化とPIV(注)による流解析を試験的に行いました。(図.1)この実験は、発煙装置とPIV装置のメーカー殿にデモンストレーションを行っていただくという形で実現しました。 煙による可… [続きを読む]
BLOG記事一覧へ

SHARE

Pocket

follow us in feedly

MOONCRAFTのサービス

ムーンクラフトのハイレベルな風洞実験サービス

2014年、自社開発のPCプログラムにより計測作業が自動化されました。風洞のプロフェッショナルが、より精密で信頼のあるデータを導きます。

ムーンクラフト風洞実験設備へ
Page Top
ムーンクラフトのハイレベルな風洞実験サービス