水陸両用防災車(開発企画)

第4回 水害救助用からダム用へ転進?


この企画、別に今年の異常気象を期待して思いついたわけではないんだけど、それにしても最近大雨による水害って多いよね。被災地の皆様には、心からお見舞い申し上げます。映像を見ていても、水の力って本当に凄いと感じさせられるよ。

さて、そんな光景を目の当たりにしたからというわけじゃないけど、あの水陸両用車開発企画は、絵空事に終わらせないためにも、着々と(?)進められていたのだよ。
最初に思いついた案は、お上からあっけなく却下されてしまったんだけど、そんなことでくじける由良サンじゃないからね。第二案は、水害時の状況を仔細に考慮した上で、思いついたデザインになっているんだよ。

従来
提案


水害が発生した場合、これまでは冠水地帯までトラックなどでボートを運び、そのボートによる救助活動を行った後、被災者を病院等に搬入するという方法が取られているよね。これだと、救助活動に時間がかかるし、当然救助後の移動にも時間を労することになる。そこで思いついたのが、今回ご紹介するモデルなんだよね。



その特徴は……

(1)軽量コンパクトであること
これは最初の案と同じだけど、外寸は軽自動車規格であるため、住宅密集地でも小回りがきくし、保管場所にも困らない。また、カーボンファイバー製の車体とすることで、軽量・高強度、高剛性を確保できるし、乗員1名での救助活動ができるというのも、大きなポイントだよ。

(2)高い走破性
陸上では660ccエンジンで4輪を駆動し、冠水地域(つまり水上)では信頼性の高い船外機を使用して走行する。もちろん船外機は着脱可能となっているよ。

(3)フラットデッキの採用
デッキ部分をフラットにすると、担架を使用したり、長さのある物を搭載したりする場合など、車両上面の使い勝手がすごくよくなるんだよね。周囲にパイプ製の手すりを配置するので、前後・左右・上下の各方向に遮るものがないので、あらゆる方向で救難作業の邪魔にならないのも特徴だ。

(4)カーボンファイバー製ボートの搭載
これが今回の目玉! 普段はこのクルマのルーフなんだけど非使用時には、なんとボートに変身するカーボンファイバー製ボートを搭載し、必要があればこれを車両本体に連結し、トレーラーとして使用する事もできるというものだ。これにより、定員の増加やより多くの資材搬送が可能になるんだ。ボートには車輪を装着してあるので、陸上でもそのまま牽引できるし、複数の追加連結も可能になっているんだよ。なかなかのアイディアでしょ。


この企画を、東京工科大学と日本工学院専門学校に後押ししてもらい、ムーンクラフトの「産学協同による水害対策車両の開発」として、再度お上に提案してみたんだ。その結果は……、水害はめったに無い(?)し、その度ごとに規模や状況が違うのでその為に予算はさけないと、またしても不採用になってしまった。う〜む、残念でござる!

ただし、その時に「これは水害対策車というより、ダムの作業用に使えるんじゃないの」というアドバイスをいただいた。ヌヌ、そういう手もありか!? ということになり、 今度はダムでの出番があるのかどうかを調査することにしたんだよ。

というわけで、転んでもただじゃ起き上がらない由良クンは、とあるダムへと向かったのでありました。

(次回はいつになるか不明ですが、話が進めば続く予定)


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