水陸両用防災車(開発企画)

第3回 水陸両用車ユラタクモデルのすぐれた機能の数々


前回までで、水陸両用車の開発に至るまでの経過を報告したので、今回はいよいよこの「水陸両用車ユラタクモデル」(突如命名!)の機能についてお話しよう。

このクルマは、カーボンファイバー・モノコックでシャシーを作り、それが水密状態になっているので、クルマだけでも水には浮くようになっている。サイズ的には軽自動車クラスを想定、イラストを見てもらえればわかるように、シートはフルフラットになるように作られていて、タンカや物資などの輸送にも使えるように、自由度の広い形状にしてあるんだ。



一方、肝心の水中での推力だけど、難しい動力を入れるのはコストアップに繋がるので、船外エンジンを車体後部に装着しすることにした。船外エンジンっていうのは、着脱も可能だし、メンテナンス性にも優れているからね。
ちなみに陸上走行用のエンジンは、ミッドシップにしてなるべく重心に近い所に搭載する。というのも、フロント・エンジンだと前側が重くなりすぎて、水に浮かんだときの姿勢維持が大変だからなんだよ。冷却は、フロントガラスのすぐ下にあるルーバーから外気を導入し、水平に置いたラジエターを冷やす、ということを考えているんだ。あとは、差込式のロールバーを使用すれば、幌を装着できるようにもしてあるのがポイントだね。

まぁ、あくまでも第一案のイラストなので、細かい部分までは煮詰まってはいないんだけど、一応これが「水陸両用車ユラタクモデル」のコンセプトなんだ。



そうそう、前回の本文中に、世界には色々な形の水陸両用車があると書いたけど、先日たまたま別の仕事で訪れたオーストラリアでも、面白いのがあったので紹介しよう。

この「Duck」と名づけられた水陸両用車は、20〜30人は乗れそうな大きさを持つクルマで、陸上を4WDで走行し、水中ではジェット推進で走るというもの。街中の路地でお客さんを拾い、市内観光をした後に水上観光をして戻ってくるという、観光ツアーのための車両なんだよね。
僕も乗ろうと思ったんだけど、結構人気があるらしく、2回ほど待たないと乗れないというので、残念ながらあきらめたんだ。


恐らくベースは軍用車だろうけど、営業用として使われているくらいだから、このクルマも大したもんだよね。いやホント、世の中にはいろんなクルマがあるもんだなぁと、遠い異国の地で感慨に浸る由良店長でありました。

なんて黄昏ている場合じゃないんだよね。次回はその後の「水陸両用車開発プロジェクト」がどうなっているかをレポートします。これは単なるラクガキでは終わらせないよ!


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