ホットロッドセレナ・ゆらたく屋バージョン


第7回 「涙〜!大慌てのレークパイプ開発秘話!」

「もしもし、由良ですケド〜、須山クン忙しい〜?」。

ボクの電話にワンコールでたMARS(マルス)社長、須山クン。彼は若くして、ワンオフでこだわりのマフラーを製作する会社を設立したんだけど、その昔はデイトナという雑誌の編集部員で、その時にボクの担当編集者をしていたので気心の知れた人物なんですよ。

「なんですか、クンなんて付けちゃって。いつもは呼び捨てじゃないですか、貧乏ヒマなし、忙しいッスよ〜!」。

いやー、ホント、この話は優しいボクとしてはちょっと切り出しづらかったんです。だって……。

「いやね、前々から言ってたセレナのマフラーを作って欲しいんだけど、お願いできます?」
「おー!ありがとうございます」
「それでね……期日が1週間もないんですよ。アハハ」
「な、な、な、なぬ〜!?」

 
ボクの無理な注文を受けたマルスでは早速寸法取りの作業が行われた。ボディにどのくらい近づけるかがポイントだったとか。

セレナをここまで仕上げるのに思いのほか手間取っちゃって、レークパイプに至るまでは時間がかかりすぎちゃった。だからワガママついでにもうひとつお願いをしたんです。

「いや、しかも9月1日、2日とレースで忙しいんですよ。それで、31日が搬入日なんですけど、それもお願いできないかナ〜♪ と思って。ハハ」

別にワンオフでなくても、ホットロッド用のレークパイプを幅広く取り扱っているメーカーはあるんです。ただ、その製品は汎用品だからボルトオンで取り付けはできないし、おまけに素材が鉄でメッキがしてあるというもの。鉄はどうしても溶接部分から錆びちゃうし、やっぱり重い。
だから、ボクとしては見かけだけじゃなく素材にも拘って、ステンレス製でセレナ専用のものを作りたかったんだ。須山クンはなにしろコダワル人でボクの好みも良く知ってるから、任せておけば必ずイイモノを作ってくれる! そう信じて彼にバトンタッチしたんだ。

 
 
マフラーの出口、フランジ部分の加工作業。出来合いのモノはバランスが悪く、結局ステンレス板から作ることになった。

レークパイプができるまで、たったの5日間だったらしいよ。寸法出してセレナに仮組みして、取り付け位置もあーでもない、こーでもないとボク以上にこだわってくれたらしい。レークパイプの後輪側に小判型のフランジという蓋のようなものがあるんだけど、その部品が50φ(パイ)のパイプサイズに合わなくて、取り寄せる時間が無いからワザワザ6oのステンレスの板を切り出して作ってくれたんだって。

搬入日の2日前、セレナのレークパイプはなんとか完成しました。そんな彼にボクは追い討ちをかけるように、「じつはさ、宣伝用のステッカーを頼んであるんだけど、それを貼りにいってくれないかナ?」とお願いしたのでした。

 
突貫作業にもかかわらず、素晴らしい出来栄えのレークパイプ。ボディには"MARS"のステッカー。

わがままばかり言ってゴメンよ、須山クン。そんな君にお礼がしたくて、特別に宣伝スペースをプレゼントしよう!

「東京の大森でワンオフマフラーの製作をやっておりますMARSです。セレナに限らず、国産・外車車種不問、素材、サウンド、デザインすべてにこだわって予算に合わせてお好みのマフラーを作ります。例えば、このレークパイプから、モウモウと煙を出すことだってやっちゃいますよ〜!! 詳細はマルスのホームページをご覧ください」

では、駆け足でお伝えしているホットロッド・セレナ製作記、次回でいよいよ完成しちゃうよ〜♪


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