第8回 試験飛行(飛行その2)
昨年、琵琶湖で行われた鳥人間コンテストで脅威の新記録を打ち立てた日本大学理工学部・航空研究会(NASG/Nihon Univ. Aero Study Group)。実は、この鳥人間プロジェクトMowe21(メーヴェ21/正確にはoの上に・・が付きます)に、店長Jrが参加しています。やっぱり「蛙の子は蛙」……。このおいしいネタを逃す手はありませんので、大会二連覇+新記録を目指す彼らの挑戦を、ゆらたく屋で本番まで追いかけました。
一部の画像はクリックすると拡大します。
左の写真はスタートカーの様子。一番右がキャプテン・吉川。無線でパイロットやグランドクルーに指示を出します。その上にいるのが昨年の機体Mowe20のパイロット平綿さん。Mowe19、20のOBの方々にはいろいろな面でお世話になっています。ありがとうございます!
それでは試験飛行の後半戦をお送りしましょう。
5月8,9日
8日は風撤収でしたが、9日は風もなくよい天気。
今日はゴールデンウィーク後半を潰してたった2人で完成させたラダー2号機のテストです。主翼の飛行時の状態などを考慮して設計しなおした2号機は、1号機と比べて少し面積が小さくなっています。飛行状態は上々、小さい分抗力も小さいのでこちらを採用することになりました。
写真はいっぱい撮りました。が!途中でデータが全部ぶっ飛びました!ということでこの日の写真はありません……。
5月22,23日
季節外れの台風が接近、天候は回復しましたが吹き返しの風が強く、撤収。
23日は、航空研究会主催の「木村杯」という紙飛行機大会を行いました。
木村杯の様子。小学生からかなりご年配の方まで、老若男女問わず100人近くの方が参加しました。皆さん1分以上、人によっては5分以上飛ばしています。簡単そうにやっていますが、紙飛行機ってそんなに簡単に飛ばないですよ!自信のある方、参加をお待ちしています。
5月29,30日
29日も風撤収でした。30日は行うことができて、本格的な試験飛行は実に3週間ぶりです。
今回は大きく変化し、フェアリングがとうとう付きました。また、主翼と尾翼はフィルムを全面張替えし、より本番に近い状態になりました。
今日の目的は、フェアリング装着状態でパイロットが飛行に慣れること、フェアリング内の空気の流れを見ることです。
パイロットが慣れることがまず重要なので、周りは透明のフィルムだけです。さすがにこれだとダワつきが大きかったですが、それでもかなりは抵抗が少ないようです。
この日は早稲田大学さんと時間制で共同利用。奥に見える組み立て中の機体がそれです。
学校に帰ってきてから今年琵琶湖で着るTシャツのデザインについて話し合いました。そのデザインは後日公開します!
6月4日
この日は平日ですがスポーツ大会のため学校が休みでした。ということで試験飛行(笑)
前回からフェアリングの空気取り入れ口の周辺の処理を変えました。今日の目的は、フェアリング内の空気の流入量の調整です。
今日は天気もよく、フェアリングが付いたことでお世話になったスポンサーの方々のステッカーを貼ることができるようになったので、気合を入れて撮影。撮影者は鈴木です。ちなみに今までの写真もほとんど鈴木が撮ったのですが、なかなかいい写真を撮ってくれます!冗談で「カメラがいいからな」と言うと複雑な表情をします!
問題の空気の流入量はあまり増えてないようです。担当の永井も少し凹み気味。
6月5日
簡易的にですが、フェアリングのインテイクとアウトレットの形状を変えました。今日も空気の流入量の確認が目的です。
この日は南風が強く、終始偏流飛行。機体が滑走路の外を向いています。でもちゃんと滑走路と平行に飛んでいるので、なかなか安定性はいいみたいです。
解体時に小さなボルトを落としてみんなで探しているところ。折角お借りできている滑走路ですからボルトは当然、小さなごみも落とさないよう心がけたいものです。「来たときよりも美しく」をモットーにしています。
この日は、風が吹いたり吹かなかったりとかなり乱高下した飛行でしたが、増田の操縦もかなり上達し、パイロット的にはそんなに問題なかったようです。でも、グランドクルーはヒヤヒヤ。ここで無理をして機体を壊しても馬鹿みたいですし、明日もあることですから今日は数本の飛行で撤収。
問題の空気流入量は、昨日よりは増えたものの依然足りない模様。永井は前日に引き続きかなりへこんでいました。
6月6日
ですが、へこんでる暇はありません。さらに変更を加えて流入量の増加を図ります。
今日の変更は大成功、増田はかなり風を感じながら飛ぶことができたようです。フェアリングの空気の流入は複雑で、インテイクやアウトレットの面積を大幅に増やしたわけではないのに、わずかな変更で流入量ががらっと変わるんです。おもしろいですね!車のセッティングと同じで、かなりセンシティブです。やっぱり車と飛行機は共通点が多いんですね。
この写真は顧問の安部先生が撮影しました。先生は写真が趣味で、さすがいい写真を撮られます。
この日の変更は大成功。右は空気流入量が増えて喜ぶ永井(ウソ)。
6月26,27日
トラックの都合で2週間の休みが入りました。この空いた時間を有効に利用して機体を本番仕様に仕上げました。天気予報もまぁまぁ良さそうです。気合を入れて最後のセッティングです。しかし!いざ現地に行ってみると予報とは真逆の風がビュービュー。馬鹿ヤロー!
風待ちの時間って暇なんですよねぇ。試験飛行ができないとただ疲れだけがたまる気がします。
この日の天気予報は大嘘でした。雨が降ってないのはいいのですが、風速は4m/sくらい、何よりも実際の風は北東の風でした。完全に予報と逆です。
7月3,4日
ようやく試験飛行ができました。
3日は風の状況もよかったのですが、主翼は組み立て中にフライングワイヤの長さがなぜか変わっているのが発覚、尾翼はプーリーからワイヤが落ちているのが発覚。折角風の状況がよかったのに調整が終わる頃には風が出始めてしまいました。うーん、これは良くない。
4日は気合いを入れ直して、早い時間で組み立て完了。じゃんじゃん飛ばそうと思った3本目、背風微風のなかの飛行でなかなか高度が下がらず、滑走路をオーバーラン。ここにきて機体をわずかに損傷してしまいました。どうも歯車のかみ合わない週末でしたが、もっと機体が飛びたがっていた、と考えて機体の修理に入りました。
飛行自体は順調だったのですが、どうもうまく進まない2日間でした。ちなみに左が機体の最終形態です。プロペラが塗装 されたのが分かりますか?
7月10〜12日
10日は、前回の損傷箇所の構造確認をする予定でしたが、機体組み立て中に飛行に影響する部分が直っていないことに気付き、あえなく撤収。
11日は、機体は直ったものの、風が強くて撤収。
このままでは構造確認ができず、来週はもうテストに突入なので、仕方がないので月曜日の授業前に学校で強行!
よかった、ちゃんと浮きました。構造に異常がなければ飛行自体には問題が無いことが今までの試験飛行で分かっているので、無理をせずにここで終了。それとともにMowe21のすべての試験飛行日程がこの日で終わりです!あとは琵琶湖に行くのみです!!
それにしても授業前に試験飛行すると日中はほとんど死んでしまいます・・・。
次回は、特別編として大会直前情報をお届けします。
鳥人間コンテスト公式HP
http://www.ytv.co.jp/birdman/
日本大学航空研究会(NASG)
http://www.nasg.com/
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